詩には、冒険者の人生はどこまでも続く道程かつ金貨と闘いの栄光に満ちていると唄われる。農村の酒場で夜ごと語られる物語に真実の一端があることを誰が否定できるだろう。農夫も貴顕も等しく感動させ、野獣をなだめ、人を狂気に駆り立てる。そんな歌の数々には必ず由来があるものだ。
そこにバードが登場する。よどみない舌とすばやい機転を備えた君のことだ。語り部にして歌い手である君。単なる吟遊詩人では、物語を語りなおすことしかできないが、本物のバードとは自身の生き様を物語とするものだ。さあ気高き雄弁家よ、靴ひもをしめよう。秘密の短剣を研いで、集合の号令をかけるのだ。必ず誰かがやってくる。悪漢と肩つきあわせて闘う英雄候補たちが。君自身の偉業を書きとめるのに、君以上の適任がいるだろうか。
誰もいやしない。さあ旅立とう。
エルフ:アストラフェル、ダールウィン、フェリアナ、ダマーラ、シストラナル、ペンドレル、メリアンドレ、ダゴリィル
ヒューマン:ボールドリック、リーナ、ダンウィック、ウィレム、エドウィン、フロリアン、セラフィーヌ、クォーラ、シャーロット、リリー、ラモンド、カサンドラ
各項目から1つずつ選択、あるいは自作して記入:
身体:引き締まった体型、ふくよかな体型、痩せ型
瞳:如才ない瞳、熱烈な瞳、楽しげな瞳
髪:しゃれた髪型、ボサボサの髪、粋な帽子
衣服:美服、旅行用服、みすぼらしい服
最大HP:6+【耐久力】
基本ダメージ:d6
種族を1つ選択して、対応するムーヴを獲得:
重要な場所(プレイヤーが判断)に足を踏み入れるとき、その場所の歴史にまつわる事実を1つ、GMから聞くことができる。
ある文明化された居住地に初めて足を踏み入れるときは、吟遊詩人を歓待する習慣を重んずる人物が、賓客として受け入れてくれる。
開始時に次のムーヴを持つ:
《秘術の技芸》
演奏することで基礎的な呪文を織りなすなら、仲間1体と効果1つを選ぶこと:
それからダイス・ロール+【CHA】を行う。*10+なら、その仲間は選択された効果を受ける。*7-9なら、呪文は効果を発揮するものの、いらぬ注意をひいてしまうか、魔法の残響が他の対象(GMが選択)にも同じ効果を及ぼす。
《吟遊詩人の伝承知識》
専門分野を1つ選択:
《吟遊詩人の伝承知識》に含まれるある重要なクリーチャー/場所/アイテム(プレイヤーが判断)と初遭遇したとき、GMに1つ質問できる。それに関わることであればどんな質問でもよい。GMは正直に答えるだろう。GMはその後で、かつてPCが耳にした、どのような物語/歌/伝説に、その情報が含まれていたのか、聞いてくるかもしれない。
《感じがよく率直》
他者と腹を割って話をするなら、次のリストから1つ、相手プレイヤーに質問できる。相手は正直に答えなければならない。それから、相手はそのリストから1つ、使用者に質問できる(使用者も正直に答える必要がある)。
《嵐に揉まれる避難所》
以前に訪れたことのある文明化された居住地を再訪するときは、最後にそこにいたのはいつ頃なのかをGMに伝えること。それ以降、その居住地はどのような変化を遂げたか、GMが述べるだろう。
属性を1つ選択:
自らの芸術でもって他者を助ける。
衝突を避ける/緊迫した状況を和らげる。
他者を、重大かつ思慮の足りない、決定的な行動に駆り立てる。
所持限界:9+STR
楽器を1つ選択すること。このPCに限り重量はどれも0:
衣服を選択:
武装を選択:
1つ選択:
既存/自作の項目に、少なくとも1つは、仲間の名前を記入すること:
と共に冒険するのは、これが初めてではない。
じかに顔を合わせるずっと前に の物語を歌った。
をよく物笑いの種にしている。
の冒険についてのバラッドを書いているところだ。
はこちらに秘密を打ち明けた。
はこちら信頼しておらず、それにはもっともな理由がある。
レベル2〜5になったときは、次のムーヴから1つを選択取得:
《癒やしの歌》
《秘術の技芸》で癒やしをもたらすなら、回復量に+1d8。
《峻烈なる不協和音》
《秘術の技芸》でボーナス・ダメージを付与するなら、追加で+1d4ダメージ。
《極限の大音声》
(優れたリュートの独奏、力強いブラスの一吹きなどで)熱狂的な演奏を叩き付けるなら、使用者の発する音を耳にしている対象から1体を選び、ダイス・ロール+【CHA】。*10+なら、対象は攻撃範囲内で一番近くにいる自らの仲間を攻撃する。*7-9なら、対象は一番近くにいる自分の仲間を攻撃するものの、使用者は対象の注意を引き、激しい怒りを買ってしまう。
《吠え猛るヘビィメタル》
凄まじい叫び声を上げるか、強烈な旋律を奏でるなら、対象1体を選んでダイス・ロール+【CON】。*10+なら、対象は1d10のダメージを受け、数分間、耳が聞こえなくなってしまう。*7-9なら、対象に1d10ダメージを与えるものの、音の力が制御不能に陥る。GMが近辺から追加の対象を1体選ぶ。
《友の力添えあらば》
他者への《援助》が成功したなら、このPCも同じく〔次回+1〕を得る。
《奇異なる調べ》
このPCの《秘術の技芸》は力に満ちており、1つではなく2つの効果を選ぶことができる。
《決闘人の受け流し》
《ハックアンドスラッシュ》時、〔次回+1アーマー〕を得る。
《一杯食わせる》
誰かと《交渉》する際、7+なら、対象へ行動が〔次回+1〕される。
《マルチクラス:初心者》
他のクラスからムーヴを1つ獲得。そのムーヴについては、このPCのレベルが1低いものとして扱うこと。
《マルチクラス:訓練生》
他のクラスからムーヴを1つ獲得。そのムーヴについては、このPCのレベルが1低いものとして扱うこと。
レベル6〜10になったときは、次から、あるいは2〜5レベルのムーヴから1つを選択取得:
《癒やしの合唱》
置き換え:《癒やしの歌》
《秘術の技芸》で癒やしをもたらすときは、回復量に+2d8。
《峻烈なる大音響》
置き換え:《峻烈なる不協和音》
《秘術の技芸》でボーナス・ダメージを付与するときは、追加で+2d4ダメージ。
《忘れがたき容貌》
以前に会ったことがある人物(プレイヤーが決定)としばらくぶりに顔を合わせるとき、相手への行動が〔次回+1〕される。
《名声》
初めて会う人物が、このPCについての歌を耳にしたことがあるなら、ダイス・ロール+【CHA】。*10+なら、相手が使用者に関して耳にしたことを2つ、GMに話そう。*7-9なら、相手がこちらに関して耳にしたことを1つGMに話せば、GMがもう1つを教えてくれる。
《奇異なる和音》
置き換え:《奇異なる調べ》
《秘術の技芸》を用いるなら、効果を2つ選ぶ。さらにうち1つを選択して、その効果を2倍にできる。
《魔法を聞き取る耳》
敵が呪文を詠唱するのを耳にしたなら、GMが呪文の名称とその効果を教えてくれる。その内容を足がかりとする行動を取るなら、〔次回+1〕となる。
《つかみどころなし》
《感じがよく率直》を用いるとき、「どのようにすれば自分に対して弱点をさらすの?」と聞くこともできる。対象はこの質問を使用者に対して行うことができない。
《決闘人の鉄壁の守り》
置き換え:《決闘人の受け流し》
《ハックアンドスラッシュ》時、〔次回+2アーマー〕を得る。
《詐術》
置き換え:《煙に巻く》
誰かと《交渉》する際、7+なら、対象へ行動が〔次回+1〕される。加えて、対象のプレイヤーに1つ質問することができる。対象は正直に答えなければならない。
《マルチクラス:達人》
他のクラスからムーヴを1つ獲得。そのムーヴについては、取得者のレベルが1低いものとして扱うこと。