感謝はされない仕事だ。鎧と剣の腕前に頼って危機に飛び込む日々の暮らしは。バックスバーグの酒場で、仲間に向けられた冷やかしに対し短刀を向けたところで、黄金の角笛が吹き鳴らされることはない。悲鳴を上げる彼らを狂気の闘技場から引きずり出したところで、天使の一団が歌ってくれるわけでは、決してない。
仲間に気を取られるな。
君がそうするのは、胆力と栄光のためだ。戦いの叫び声と、そこで流される熱い、熱のこもった血のためだ。君は鉄でできた獣だ。友人たちも、確かに鍛えられた鋼の武器をたずさえてはいるだろう。しかし、ファイターである君は鋼そのものなのだ。旅の仲間たちが荒野に起こした焚き火のまわりで傷の痛みに苦しむとき、君だけはいくさ傷を誇りに思うのだ。
君は鉄壁。ありとあらゆる危難よ、押し寄せよ。最後に立っているのは君なのだ。
ドワーフ:オズラック、スルタル、ブリュンヒルダ、アニカ、ヤノシュ、グレタ、ディム、ランドリグ、ヤール、ショトク
エルフ:エロヒィル、シャラセス、ハスリス、シェバラル、ケーダス、エルダル、キスラセット、セリアン
ハーフリング:フィネガン、オリーヴ、ランドルフ、バートルビー、オーブリー、ボールドウィン、ベッカ
ヒューマン:ホーク、リュディガー、グレゴール、ブリーン、ウォルトン、カスター、シャーナ、アイアス、ホブ
各項目から1つずつ選択、あるいは自作して記入:
身体:がっしりした体格、しなやかな体、損なわれた体
瞳:険しい瞳、生気のない瞳、熱心な瞳
髪:ぼさぼさの髪、刈り込まれた髪、ボロボロの兜
肌:硬化した皮膚、日に焼けた肌、傷だらけの肌
最大HP:10+【耐久力】
基礎ダメージ:d10
種族を1つ選択して、対応するムーヴを獲得:
他者と酒を分かち合うなら、【CHA】の代わりに【CON】で《交渉》できる。
武器を1つ選ぶこと。その種類の武器はいつでも[正確]タグを持つものとして扱う。
自らの体の小ささをうまく活用して《危機打開》するときは、+1される。
1戦闘に1回、(自分か他人の)ダメージのダイス・ロールを振り直すことができる。
開始時に次のムーヴを持つ:
《ベンドバー、リフトゲート》
純然たる腕力で命なき障害物を破壊するなら、ダイス・ロール+【STR】。*10+なら3つ選択。*7-9なら2つ選ぶこと。
《重装備》
身につけている鎧の[扱いにくい]タグを無効化する。
《類い希なる武器》
これは汝が武器。世に多くの武器があれど、これこそ汝、唯一のものなり。汝が武器こそ、汝が親友。それは汝が命。汝が生き様を身につけるにつれて、使いこなせるようになっていく。この武器は汝なくば意味を持たず。この武器を手にせぬ汝もまた無意味。汝は正しくその武器を振るうに相違ない。
ベースとなる種類を1つ選択、全て[重量2]:
武器の最適射程を1つ選択:
強化を2つ選択:
外観を1つ選択:
(訳注:《類い希なる武器》の説明は、アメリカ合衆国の海兵隊信条Rifleman's Creedのパロディです)
属性を1つ選択:
自分よりも弱きものを守る。
好敵手を打ち負かす。
無防備な/降参した敵を殺害する。
所持限界:12+【STR】
防御物を選択:
2つ選択:
既存/自作の項目に、少なくとも1つは、仲間の名前を記入すること:
は、当人が認めようが認めまいが、こちらに命の借りがある。
を守るという誓いを立てた。
がダンジョンで生き残れるのか心配だ。
は軟弱だが、自分のように鍛え上げるつもりだ。
レベル2〜5になったときは、次のムーヴから1つを選択取得:
《無慈悲》
与えるダメージに+1d4。
《先祖伝来の武器》
《類い希なる武器》に宿る霊(精霊)に助言を求めるなら、霊は現在の状況に携わる洞察を授けてくれる。さらに幾つかの質問を返してくるかもしれない。ダイス・ロール+【CHA】。*10+ならGMは十分な詳細を与えてくれるだろう。*7-9なら漠然とした印象をもたらすだろう。
《防具熟達》
自分に加えられたダメージの矛先を防具に向けさせるなら、そのダメージは打ち消される。ただし、鎧や盾(プレイヤーが選択)のアーマー値を1低下させなければならない。アーマー値はこの選択を行うたびに低下する。減少によってそのアイテムのアーマーが0になった場合は、破壊されてしまう。
《武器の改良》
《類い希なる武器》への強化を、追加で1つ選択。
《戦場での洞察》
戦闘中に《事実の識別》を行うなら、+1される。
《尋問者》
暴力的な脅しを交渉材料として《交渉》するなら、【CHA】の代わりに【STR】を使うことができる。
《血なまぐさい》
敵1体に《ハックアンドスラッシュ》した場合、同じ対象への自分の次の攻撃に+1d4ダメージ。
《マルチクラス:初心者》
他のクラスからムーヴを1つ獲得。そのムーヴについては、このPCのレベルが1低いものとして扱うこと。
《鉄の膚》
+1アーマー。
《鍛冶師》
鍛冶場が利用可能なら、ある武器に宿った魔法の力を、自分の《類い希なる武器》に移し替えることができる。この過程で、もとの魔法の武器は破壊されてしまう。《類い希なる武器》は、破壊された武器に宿っていた魔法の力を得る。
レベル6〜10になったときは、次から、あるいは2〜5レベルのムーヴから1つを選択取得:
《血に飢える》
置き換え:《無慈悲》
与えるダメージに+1d8。
《防具熟練の極地》
置き換え:《防具熟達》
自分に加えられたダメージの矛先を防具に向けさせるなら、そのダメージは打ち消され、さらに使用者は攻撃側に対して〔次回+1〕される。ただし、鎧や盾(プレイヤーが選択)のアーマー値を1低下させなければならない。アーマー値はこの選択を行うたびに低下する。減少によってそのアイテムのアーマーが0になった場合は、破壊されてしまう。
《邪眼》
必要条件:《戦場での洞察》
戦闘に参加するときは、ダイス・ロール+【CHA】。*10+なら、〔ホールド2〕。*7-9なら、〔ホールド1〕。〔ホールド〕を1点を消費して、その場にいるNPC1体と視線を合わせれば、対象は動けなくなるかたじろいでしまい、使用者が目を逸らすまで行動不可能に陥る。*6-なら、敵方はすぐさま、使用者を最大の脅威とみなす。
《血に酔う》
置き換え:《血なまぐさい》
敵1体に《ハックアンドスラッシュ》した場合、同じ対象への自分の次の攻撃に+1d8ダメージ。
《マルチクラス:訓練生》
必要条件:《マルチクラス:初心者》
他のクラスからムーヴを1つ獲得。そのムーヴについては、このPCのレベルが1低いものとして扱うこと。
《鋼の膚》
置き換え:《鉄の膚》
+2アーマー。
《死神の瞳をもって》
戦闘を開始するときは、ダイス・ロール+【WIS】。*10+なら、生き残る人物と死亡する人物の名前をひとりずつ挙げること。*7-9なら、生き残る人物、あるいは死亡する人物、どちらかの名前を挙げること。指名できるのはNPCのみで、プレイヤー・キャラクターは対象とならない。GMはこの幻視を現実のものとするだろう。たとえそれが、到底起こりえないことであっても。*6-なら、使用者は自らの死を目にしてしまい、その結果として、戦闘中ずっと〔継続-1〕されてしまう。
《武装を見抜く》
敵1体の武装をざっと調べたなら、その敵がどれぐらいのダメージを与えるのか、GMに聞くことができる。
《卓越した戦士》
《ハックアンドスラッシュ》で12+を出したなら、ダメージを与え、相手の攻撃を避けた上で、敵に感銘を与える/敵を狼狽させる/敵に恐れを抱かせることになる。