パラディン

地獄が待ち受けている。炎や氷、ダンジョン・ワールドの呪われた輩の罪にみあった永劫の責め苦が。陰惨な拷問の陥穽と救済とのあいだに立つのが君だ。君こそが聖なる者、鎧まとう兵器、善と光の聖堂騎士。クレリックは夜ごと天上にいます神々に祈りを捧げる。ファイターは“善”の名のもとに鋭い剣を振るうだろう。だが、善のなんたるかを知る者は君だ。君だけなのだ。

神々の両目にして両手、すみやかな神罰の一撃が君だ。君の力は大義と美徳、正義と預言の力なのだ。純粋な意志こそ、君の仲間が持たぬもの。

ゆえに愚者を導くのだ、パラディンよ。聖なる義をかかげ、このろくでもない世界に救いをもたらすのだ。

敗者に弁明の余地はない。


名前

タデウス、アウグスティヌス、ルクス、カッシウス、ハドリアヌス、ルシア、オクタヴィア、レグルス、ヴァレリア、サングウィヌス、タイタニアス


外見

各項目から1つずつ選択、あるいは自作して記入:

身体:引き締まった体型、巨躯、痩せ型

瞳:親切な瞳、熱烈な瞳、煌めく瞳

髪:禿頭、流行の髪型、兜

聖印:ボロボロの聖印、意匠を凝らした聖印


能力値

最大HP:10+【耐久力】

基礎ダメージ:d10


開始時のムーヴ

ヒューマンなので、このムーヴを獲得:

ヒューマン

導きを求めて祈り、「この場において邪な存在は?」と聞くなら、GMは正直に教えてくれるだろう。祈りは束の間でよい。


開始時に次のムーヴを持つ:

《レイ・オン・ハンズ》(CHA)

他者の肌に自分の肌で直接触れて、対象の健康を神に祈るなら、ダイス・ロール+【CHA】。*10+なら、1d8ダメージを治すか、病気を1つ除去する。*7-9なら、対象は治癒されるが、そのダメージや病気は使用者に移る。

《重装備》

身につけている鎧の[扱いにくい]タグを無効化する。

《我は法なり》

自らの神の威光のもとにNPC1体に命令を与えるときは、ダイス・ロール+【CHA】。*7+なら、対象は次から1つを選択:

  • 使用者の言うことを行う
    • 慎重に後ずさりして、それから逃亡する
      • 使用者を攻撃する

        *10+なら、上記に加えて、使用者は相手に対し〔次回+1〕を得る。*ミスなら、対象は望むように振る舞い、使用者は相手に対して〔次回-1〕を被ってしまう。

        《クエスト》

        祈りと清めの儀式を済ませることで、ある任務に身命を賭すときは、どのようなことに着手するのかを宣言すること:

        • 地上に多大な荒廃をもたらす、      を退治する
          • 取り巻く悪意から      を守る
            •       の真実を明らかにする

              それから恩恵を最大2つまで選択:

              •       の方向がわかる揺るぎない感覚
                •       によって害されることがない(例:刃の付いた武器、炎、「心術」魔法など)
                  • 神の代理人たるしるし
                    • 嘘を見抜く感覚
                      • 言葉の限界を越えた力ある声
                        • 飢え、渇き、睡眠からの解放

                          GMは次に、祝福を維持するために必要な誓い(複数の場合あり)を告げるだろう:

                          • 名誉(禁忌:卑怯な戦法や計略)
                            • 節度(禁忌:暴飲暴食、肉欲の喜び)
                              • 敬虔(必須:日々の聖なる勤めを順守する)
                                • 武勇(禁忌:邪悪なクリーチャーが生きながらえることを容認)
                                  • 真実(禁忌:嘘をつく)
                                    • 厚遇(必須:困っている者がいれば、それが誰であっても苦痛を和らげる)

                                      属性

                                      属性を1つ選択:

                                      秩序

                                      犯罪者や不信心者に慈悲を与えない。

                                      自分よりも弱い他者を守るべく、自らを危険にさらす。


                                      所持品

                                      所持限界:12+【STR】

                                      • ダンジョン用保存食([使用回数5][食料][重量1])
                                        • スケイルアーマー([2アーマー][装着][扱いにくい][重量3])
                                          • なんらかの信仰のしるし([重量0])、特徴を述べること

                                            武器を選択:

                                            • ハルバード([長物][+1ダメージ][両手用][重量2])
                                              • ロングソード([近接][+1ダメージ][重量1])、シールド([+1アーマー][重量2])

                                                1つ選択:

                                                • 冒険道具([使用回数5][重量1])
                                                  • ダンジョン用保存食([使用回数5][食料][重量1])、ヒーリング・ポーション[重量0])

                                                    縁故

                                                    既存/自作の項目に、少なくとも1つは、仲間の名前を記入すること:

                                                       の心得違いの素行は、当人の魂そのものを危険にさらしている!

                                                       は戦いの中で力を貸してくれたことがあるため、全面的に信頼できる。

                                                       の信念には敬意を払うものの、いつかは真の道を見出してくれるよう願っている。

                                                       は勇敢な人物であり、自分は多くを学ばせてもらっている。


                                                    上級ムーヴ

                                                    レベル2〜5になったときは、次のムーヴから1つを選択取得:

                                                    《神の恩寵》

                                                    ある神(新たな名前を挙げるか、既存ものから1つ選択)にその身を捧げること。クレリックのムーヴ《神との語らい》と《呪文詠唱》を得る。このムーヴを選んだ時点では、呪文の行使に使用するクレリック・レベルは1として扱う。それ以降レベルが上がるたびに、事実上のクレリック・レベルも1上昇させること。

                                                    《流血の庇護》

                                                    ダメージを受けたとき、歯を食いしばってその一撃をあえて引き受けることができる。そうするなら、ダメージを受けない代わりに、選択した能力減退を1つ被ることになる。6つの能力減退全てが埋まってしまっているなら、このムーヴを使うことはできない。

                                                    《神罰》

                                                    《クエスト》中は、与えるダメージが+1d4。

                                                    《必殺の誓い》

                                                    ある敵(単体)を打ち負かすと声に出して誓約することで、その敵に対して使用者が与えるダメージは+2d4。それ以外の存在に対して与えるダメージは-4。その敵が打ち負かされるまで、この効果は持続する。敵を打ち負かしそこなうか、戦うことを諦めた場合は、自らの失敗を認めてもよい。ただし、自らの失敗を贖うための方法を見つけるまで、この効果は持続する。

                                                    《突撃!》

                                                    自分が先頭に立ち戦いに突入するなら、率いられるものたちは〔次回+1〕を得る。

                                                    《忠実なる守り手》

                                                    自分が《防御》を行う際は、常に〔ホールド〕の数に+1点される。6-のときでも有効。

                                                    《仕込み攻撃》

                                                    自分が《ハックアンドスラッシュ》を行う際、仲間を1体選ぶこと。この攻撃の標的に対する、その仲間の次の攻撃は+1d4ダメージ。

                                                    《聖なる守り》

                                                    《クエスト》中は、アーマーに+1。

                                                    《威光を帯びた声》

                                                    《傭人への命令》に+1。

                                                    《救護聖職者》

                                                    自分が仲間1体を治癒するとき、回復するダメージに+1d8。


                                                    レベル6〜10になったときは、次から、あるいは2〜5レベルのムーヴから1つを選択取得:

                                                    《信仰のあかし》

                                                    必要条件:《神の恩寵》

                                                    神の力による魔法を折良く目にしたとき、どの神がその呪文を授けたのか、そしてその効果はどのようなものなのかを、GMに聞くことができる。答えを足がかりとした行動をとるなら、+1される。

                                                    《大いなる神罰》

                                                    置き換え:《神罰》

                                                    《クエスト》の最中は、与えるダメージが+1d8される。

                                                    《絶えざる前進》

                                                    置き換え:《突撃!》

                                                    自ら先頭に立って、戦いに突入するなら、使用者に率いられたものたちは〔次回+1〕と〔次回+2アーマー〕を得る。

                                                    《不動の守り手》

                                                    置き換え:《忠実なる守り手》

                                                    自分が《防御》を行う際は、常に〔ホールド〕の数に+1点される。6-のときでも有効。《防御》で12+を出したなら、ボーナス〔ホールド〕を得る代わりに、最も近くにいる攻撃を仕掛けているクリーチャー1体の邪魔をして、使用者に明確な優位をもたらすこともできる。どのようにかはGMが説明する。

                                                    《連係攻撃》

                                                    置き換え:《仕込み攻撃》

                                                    自分が《ハックアンドスラッシュ》を行う際、仲間を1体選ぶこと。この攻撃の標的に対する、その仲間の次の攻撃は+1d4ダメージされ、さらにその仲間は標的に対して〔次回+1〕を得る。

                                                    《神の守り》

                                                    置き換え:《聖なる守り》

                                                    《クエスト》中は、アーマーに+2。

                                                    《神の威光》

                                                    置き換え:《威光を帯びた声》

                                                    《傭人への命令》に+1。《傭人への命令》で12+を出したなら、傭人は恐れや疑念を露ほども抱かず、際だった有用性/能率でもって使用者の命令を遂行する。

                                                    《練達の救護聖職者》

                                                    置き換え:《救護聖職者》

                                                    自分が仲間1体を治癒するとき、回復するダメージに+2d8。

                                                    《不撓不屈》

                                                    能力減退を被ったときは(たとえ《流血の庇護》によるものであっても)、それを引き起こした存在に対して〔次回+1〕を得る。

                                                    《完全無欠の騎士》

                                                    《クエスト》を行うときは、2つではなく3つの恩恵を選択すること。