焚き火に車座で語る彼らの声を聞いたか。あれこれの闘いや、神々がいかに仲良し一座にほほえんでいるかを自慢しているその声を。君は金貨を数えてひっそり笑う。これこそ何よりのスリル。君だけがダンジョン・ワールドの秘密、不潔きわまる儲けの秘訣を知っているのだ。
そうだ。君がこっそり抜け出すたびに、彼らは文句をたれるが、もし君がいなければ、一人残らず空飛ぶ首狩り刃にまっぷたつにされたり、太古の毒針罠にあっさり殺されてしまうだろう。だから勝手にぶつぶつ言わせておけばいい。この洞窟探検の片がついたら、かの英雄たちの墓をたててやろう。
まずは城からだ。黄金をぎっしり詰め込もう。むろん、盗み取った金貨で。
ハーフリング:フェリックス、ルーク、マウス、スケッチ、トリクシー、ロビン、オマル、ブリン、バグ
ヒューマン:スパロー、シャンク、ジャック、マーロウ、ドッジ、ラット、パックス、ハンブル、ファーリィー
各項目から1つを選択、あるいは自作して記入:
身体:しなやかな体、節くれだった体、締まりのない体
瞳:うさんくさい瞳、罪人の瞳
髪:短く刈り込んだ髪、ほつれ髪、フードを被る
衣服:暗い色の服、しゃれた服、ありふれた服
最大HP:6+【耐久力】
基礎ダメージ:d8
種族を1つ選択して、対応するムーヴを獲得:
遠隔武器で攻撃するなら、与えるダメージに+2。
職業的シーフ。犯罪活動に関わる、《物言う知見》や《事実の識別》を用いる際は、+1される。
開始時に次のムーヴを持つ:
《トラップの専門家》
少し時間を取って、危険な場所を吟味するなら、ダイス・ロール+【DEX】。*10+なら、〔ホールド3〕。*7-9なら、〔ホールド1〕。その場所を通り抜ける最中に、〔ホールド〕を消費することで、次の質問をが行える:
《裏稼業の秘訣》
鍵開け、スリ、トラップの解除を行うときは、ダイス・ロール+【DEX】。*10+なら、大過なく成し遂げる。*7-9なら、成し遂げはするものの、嫌疑/危険/代償という選択肢の中から2つを、GMが提示する。
《バックスタブ》
不意を打たれた相手/無防備な敵を近接武器で攻撃するなら、「(ダイスを振らず)ダメージを与える」か「ダイス・ロール+【DEX】」かを選択できる。(後者の場合)*10+なら、2つ選択。*7-9なら、1つ選択:
《無節操な倫理観》
誰かがこのPCの属性を見抜こうと試みたとき、プレイヤーは好きな属性を相手に伝えることができる。
《毒使い》
毒の管理と使用に精通している。下記リストから毒物を1つ選択取得すること。その毒物を使用するのは、このPCにとってもはや[剣呑]ではない。加えて、開始時に選んだ毒物を[使用回数3]分所持している。材料を集めるための時間と、調合するための安全な場所があればいつでも、選んだ毒物を[使用回数3]の分量、費用をかけずに作成することができる。[注入]タグのついた毒には注意しよう。その毒は対象または対象が飲み食いするものに、注意深く投与する必要があることを指しているからだ。[接触]タグのついた毒に要求されるのは、対象に触れることのみだ。武器の刃に塗って用いることだってできる。
属性を1つ選択:
無計画に、危険に飛び込む。
察知されずに済む/ある場所に潜入する。
自分に向けられた危険/非難を、他者になすりつける。
所持限界:9+【STR】
武器を選択:
遠隔武器を選択:
1つ選択:
既存/自作の項目に、少なくとも1つは、仲間の名前を記入すること:
から何かを盗んだ。
物事が悪い方向に進むときは が守ってくれる。
はこちらのことを、告発できるぐらい詳しく知っている。
と一緒に、詐欺で稼いでいる。
レベル2〜5になったときは、次のムーヴから1つを選択取得:
《卑劣なひと突き》
[緻密]あるいは[手近]な武器を使っているなら、《バックスタブ》で与えるダメージに+1d6。
《用心深い》
《トラップの専門家》を用いる際、常に〔ホールド〕の数に+1点される。6-のときでも有効。
《富と道楽》
自分の所有する最も価値あるものを周囲に見せびらかすなら、居合わせた人物を1体選ぶこと。対象はこのアイテムか、それに類するものを入手するためなら、どんなことでもするだろう。
《先手必勝》
決して不意を突かれることがない。敵が機先を制したときでも、あなたが最初に行動することになる。
《毒の達人》
一度でも使ったことのある毒物を用いるのは、あなたににとってもはや[物騒]ではなくなる。
《毒塗り》
手間のかかる毒ですら、針の一刺し程度の傷から注入することができる。自分にとって使用が[物騒]ではない毒を武器に塗る場合、その毒物のタグは[注入]ではなく[接触]となる。
《調合師》
材料を集めるための時間と、調合するための安全な場所があるなら、以前に使用したことのある毒物1種類を[使用回数3]の分量、作成することができる。
《窮鼠》
相手に数で勝られているなら、アーマーに+1。
《コネ》
あるものを欲している/必要としていることを、裏社会に広めるなら、ダイス・ロール+【CHA】。*10+なら、誰かがそれを所持しており、こちらに贈ってくれる。*7-9なら、「近い何かで妥協するほかない」か「そのものが紐付きでもたらされる」のどちらかを、プレイヤーが選ぶ。
レベル6〜10になったときは、次から、あるいは2〜5レベルのムーヴから1つを選択取得:
《汚い戦士》
置き換え:《卑劣なひと突き》
[緻密]あるいは[手近]な武器を使っているなら、《バックスタブ》で与えるダメージに+1d8。その他の攻撃で与えるダメージには+1d4。
《極めて用心深い》
置き換え:《用心深い》
《トラップの専門家》を用いる際、常に〔ホールド〕の数に+1点される。6-のときでも有効。12+なら、〔ホールド3〕に加えて、次にあなたがトラップに近づいたとき、GMはすぐさま、何をしてくるトラップなのか、どうやって作動するのか、設置したのは誰か、どうやれば自分を利するように活用できるのか、を教えてくれるだろう。
《錬金術師》
置き換え:《調合師》
材料を集めるための時間と、調合するための安全な場所があるなら、以前に使用したことのある毒物1種類を[使用回数3]の分量、作成することができる。または、作り出したい毒の効果を述べてもよい。作り出すことは可能だが、次から1つ以上のただし書きをGMが付け加えることになる:
《窮鼠の本気》
置き換え:《窮鼠》
アーマーに+1。相手に数で勝られているなら、代わりにアーマーに+2。
《遁走》
《危機打開》で12+を出したなら、迫り来る危機を圧倒する。試みたことを成し遂げるばかりでなく、よりよい成り行き/実に見事な克服の様子/栄光に浴する瞬間を、GMが提案するだろう。
《豪腕にして、確かな狙い》
近接武器を投擲することができる。《射撃》を用いること。投擲された近接武器はなくなってしまう。7-9時に矢弾を減らす選択肢は選べない。
《脱出経路》
深入りしすぎて逃げ道が必要になったときは、脱出経路を指定してから、ダイス・ロール+【DEX】。*10+なら、その場から去る。*7-9なら、留まっても立ち去ってもよいが、去る場合は代償を伴う。何かを置いていくか、何かを連れていくことになるのだ。詳しくはGMが述べる。
《変装》
時間と用具があれば、変装することができる。誰も彼もを欺き、あなたをほぼ同じ背格好の別の生き物だと思い込ませるのだ。行動により馬脚を現してしまう可能性はあるが、外見から露見することはない。
《強盗》
時間をとって何かを盗み出すための計画を練るなら、盗もうとしているもの指定してから、GMに以下の質問を行うこと。答えを足がかりとする行動をとるなら、使用者と仲間たちは〔次回+1〕を得る。