[一団][大型]
噛み付き(d8+1ダメージ)
10HP 3アーマー
[近接][長物]
特質:穴を掘る
板金鎧のような甲殻と巨大な下顎による噛み砕きが厄介だ。石壁を溶かし穴を開けることのできる酸の詰まった胃袋のせいで、尚更たちが悪い。本来の昆虫サイズであっても手こずるだろうに、アンケグは厚かましくも馬に引けをとらない体長をほこる。自然の産物なわけがない! 幸い、ひとところに留まる傾向があるって? 言うは易しだ。自前の穀物畑の地下にアンケグが棲んでいるわけじゃないから、そんなことが言える。
本能:掘り崩す
[大群][小型]
かじる(d6ダメージ[1貫通])
7HP 1アーマー
[近接][無残]
ネズミなら見たことはあるだろう? こいつはそれに似ているが、陰険で体が大きく、もはや人を恐れない。もしかするとここにいるのは、君が罠でつかまえたネズミや、ダローの薄汚れた宿屋にてナイフで刺し殺したネズミのいとこかもしれない。ひょっとすると、ネズミの体に見合った小さな復讐を求めているのかもしれない。
本能:貪り食う
[単体][隠密][知的]
首絞め(d10ダメージ)
5HP 2アーマー
[近接][長物]
特質:柔軟
この連中は、地下で一生暮らすことを冷酷な魔法使いに強いられた、その家族の子孫ともいわれる。数々の実験により、魔法使いは太陽と、虚ろなる命になり果てる中で経過する歳月を恐れるようなってしまい、己が親族を同じ道へと引き込んだのだと。こいつらは見方によっては、人に似ている。頭部があり、四肢があるなどといった点が。ただし、その表皮は湿り気を帯びて弾性があり、腕は長く、指で掴みかかってくる。予想できると思うが、こいつらは陽光を浴びた匂いのする命を例外なく嫌悪する。長きに渡って刻み込まれた嫉妬は拭いがたいのだから。
本能:光を拒絶する
[単体][隠密]
締め付け(d10ダメージ[アーマー無効])
12HP 1アーマー
[近接]
特質:外套(マント)のような見た目
ガレス、その外套を着ちゃいけない。どこにあったのかはっきりしないんだろ。聞いてくれ、それはよくないものだ。見ろ! 動いたぞ! おかしくなんかなっちゃいないぞ、ガレス、動いたんだって! 身につけるな! ダメだ! ガレス!
本能:包み込む
[大群][組織的]
アックス(d6ダメージ)
7HP 2アーマー
[近接]
長きに渡って、ドワーフは全員男であり、ひとり残らず禁欲的で誇り高い戦士であるとヒューマンは信じてきた。斧を振るい、板金鎧を身に纏う。頑強で顎髭を蓄えて、戦いを切望するドワーフたちがそれを助長したのだろう。幾度となく、自分たちの鉱山や坑道から獰猛な姿を現すことで、彼らはそれを裏付けた。とはいえ、これはヒューマンが古き種族のことをいかに知らないのかを証明しているに過ぎない。こういった人々はただただ先陣に立って、豊かなドワーフの領土を守るという責務を立派にこなしているのだ。彼らの信頼を勝ち得れば、一生涯の味方となる。その憤怒を買えば、遠からず後悔することになるだろう。
本能:守る
[単体][超巨大]
強打(d10+5ダメージ)
27HP 4アーマー
[長物][強烈]
特質:石でできている
我らが呪術師は、万物に霊が宿ると述べた。石、樹、小川、ありとあらゆるものに。私の足元で揺れ動く大地と、友を半死半生に追いやった石の拳を前にして、ようやくあの狂える老人を信じる気になった。目にしたのは巨大な、家屋ほどの大きさがある個体だ! 岩石崩落から出し抜けに姿を現し、雪崩のような声を発する。これより万物に敬意を払おう。ああ、間違いなくそうするとも。
本能:大地の力を見せつける
[大群][小型]
炎(d6ダメージ[アーマー無効])
3HP 3アーマー
[近距離]
特質:炎に包まれている
スケラバウイ・ピィラクトメナ(スカラベ属輝熱種)! なんと愉快な生き物だろう。我々のたいまつのあかりに輝く甲皮を見たまえ。まだ近づきすぎてはならんよ、知っての通り、気まぐれだからな。腹部に宿る火というのは単なる比喩ではない。儂がこの生き物を刺激する様を見ておれ。おお! 火が噴き出したぞ! 意外だったのではないかね? 一匹であっても、地中から這い上がってきたなら、農場や村に大kいな迷惑をかけることであろう。では、群れ丸々ひとつなら? ファイア・ビートルの大火と呼ばれる理由がわかろうというものだ。
本能:火をつける
[大群][隠密][蓄財]
鉤爪(d6ダメージ)
3HP 2アーマー
[近接]
特質:翼
ほんとうに哀れなやつだ。過ぎ去りし時代の魔法使いによって生み出された、守るべき砦のない守護者。血に染み込んだ祖先の神聖なる任務に導かれ、なにかしらの場所を見つけ出すことになる。大抵は遺跡だが、洞窟、丘、山の断崖といったこともある。そして、あたかも主がその中に住んでいるかのごとくに、かの地を守るのだ。なお、地中に埋もれた価値あるものを見つけ出すのがうまいことで有名だ。この翼ある爬虫類の1体を目にしたなら、お宝がすぐ側にあるというわけだ。ただ気をつけるように。連中は目立たず、群れで動くものなのだから。
本能:守護する
[単体][大型][隠密][不定形]
呑み込む(d10+1ダメージ[アーマー無効])
20HP 1アーマー
[手近]
特質:透明
いかほどの数の冒険者が「おかしいな、このトンネルはこの上なく綺麗だぞ?」という思考を最後のものとしたのだろう。数知れない。それもすべてこの透明の脅威のせいだ。巨大な酸性のブヨブヨは、小さな部屋や廊下いっぱいに広がると、非常にゆっくりと滑り進み、経路上にあるものを喰らい尽くす。石や金属を消化することはできないので、ゼリー状の巨体の中に漂わせていることが多い。うげぇ。
本能:きれいに平らげる
[大群][小型][知的][組織的]
スピア(d6ダメージ)
3HP 1アーマー
[近接][長物]
こいつらの起源を知りたいと思うものなどいない。エルフは、ドワーフの責任だという。大地の奥深くにある隠された場所から掘り起こしてしまったという主張だ。ドワーフは、出生時に拉致され闇の中で育ったエルフの悪質な子供だという。実際のところ、ゴブリンはずっとこの地いたし、すべての文明種族が滅び去るまで居座り続ける。ゴブリンが絶滅することなどない。とにかく数だけはやたらめったら多いのだから。
本能:増殖する
[単体][小型][魔法存在][知的][組織的]
アシッド・オーブ(酸の球)(d10+1ダメージ[アーマー無効])
12HP 0アーマー
[近距離][遠距離]
ちくしょう、やつらに魔法を教えたのはどこのどいつだ?
本能:身の丈以上の力を利用する
[一団][超巨大][組織的][知的]
メイス(d8+7ダメージ)
14HP 1アーマー
[長物][強烈]
彼らが地の底に住まうのは、もはや大地の上に居場所がないからだ。この不死なる並外れた巨人種族は、遙か昔に平原や山々から姿を消した。人々とその英雄たちに追い出されたのだ。生き残りは暗闇の中で忍耐のときを過ごし、地下深くの溶岩溜まりにて憎悪と怒りを冷やすことなく保った。地震はゴライアスの産声ともいわれる。いつの日にか、彼らはかつて手にしていたものを取り返すだろう。
本能:奪還する
[単体][巨大]
触手(d10+3ダメージ)
20HP 1アーマー
[近接][長物][強烈]
特質:汚穢熱
アティアグが交尾時に上げる声はおぞましく、そのけたたましい鳴き声は、死にかけの象と情熱溢れるハゲタカの叫びを足して2で割ったかのような印象をもたらす。アティアグは、体の一部を汚水に沈めて多くの時間を過ごし、他の食物よりもゴミを貪ることを好む。結果的には、オーク、ゴブリン、その他の洞窟に住まう亜人種の廃棄物で、でっぷりと逞しく成長することが多い。けれども、近づきすぎたなら、刺のある触手により、鋭い歯のあるふやけた口へと引きずり込まれてしまうだろう。命からがら逃げ延びたとしても、医者にかかるべきだ。さもなくば、拾った命も長続きしないだろう。
本能:汚す
[大群][小型]
噛み砕き(d6ダメージ)
3HP 1アーマー
[近接]
特質:水陸両棲、麻痺させる触手
こいつらを作った神々は、この世界の文明種族に悪趣味な冗談を仕掛けていたのだろう。マゴット・スクィッドは、口から伸びる大量の身の毛もよだつようなのたくる触手を巧みに使う。もし触れたなら、雷に打たれたかのような感じになる。そうやって相手を麻痺させ、無力な間にゆっくりと咀嚼するわけだ。一番いいのは、そうさせないことだ。
本能:食べる
[単体][超大型]
噛み付き(d10+5ダメージ)
20HP 2アーマー
[長物][強烈]
特質:穴掘り
イア! イア! パープル・ワーム! かの聖なる粘液は祝福なり! 我ら畏れ多くも、かの数マイルにおよぶ巨大なトンネルを歩む。我ら、かのすみれ色にしてすべてを呑み込む栄光の影に過ぎず。矮小なる侍祭である我ら、牙が円環なす口の大いなる抱擁へといつの日か帰ることを望む。我らを食らいたまえ! 故郷と村々を喰らい尽くし給うなら、我らも身を捧げることがかなおう! イア! イア! パープル・ワーム!
本能:喰らい尽くす
[単体][大型][隠密][知的]
噛み付き(d10+1ダメージ)
16HP 1アーマー
[近接][長物]
特質:岩のごとき表皮
進化による偶然が、利口な地下の捕食者を生み出した。岩のような姿(大抵は鍾乳石か石筍)を装うローパーは、彷徨い歩く獲物が通りかかるのを待ち構えている。やって来たなら、それがネズミであろうと、ゴブリンであろうと、無謀な冒険者であろうと、細く鞭のようにしなる大量の触手が、隠れているものから飛び出す。目にもとまらぬ速さで百回は打ちつけると、失神した獲物をローパーの口へと引きずり込む。岩に似た見てくれにしては、思いの外有能だ。
本能:待ち伏せる
[大群][超小型]
穴穿ち(d6-2ダメージ)
3HP 0アーマー
[手近]
特質:肉の中に潜り込む
やつらは肌の下に棲まう。あるいは内臓肉の中に。あるいは目玉の中に。そこで成長し、血塗れの身の毛もよだつ光景とともに、穴を穿ち這いだしてくる。うげぇ。
本能:寄生する
[単体][巨大][悪辣][知的]
大鰐(d8+4)
16HP 3アーマー
[近接][長物]
特質:穴掘り
蜘蛛にさえも神々がいて、巣の中でちっぽけな手を組んで祈りが捧げられているという話だ。
本能:巣を張る(文字通りにそして比喩的に)
[一団][組織的]
棍棒(d8ダメージ)
10HP 1アーマー
[近接]
忘れられて久しい、我らが祖先の最後の生き残り。この世界の野生環境にある洞窟に住まう。我らの都市や村、鉄の剣と火でもって追い払われたこの猿人は、鋭い爪のある手とギザギザの鋭い歯で生肉を食らう。連中は棍棒を手に、辺境地域の村々に襲いかかり、数で圧倒して家畜・道具類・哀れな虜囚を強奪し、住処のある丘へと引きずり込む。獰猛さと悪臭で有名な彼らは、古く滅び行く種族であり、我々は程なく存在を忘れ去ってしまうだろう。
本能:文明社会を餌食にする