[単体][超大型][コンストラクト]
噛み付き(d10+5ダメージ[3貫通])
20HP 3アーマー
[近接][強烈]
特質:穴掘り
熟練のキャラバン護衛は、聴覚優れた斥候や見張りの呼び掛けに耳を澄ませるべきだとわかっている。警告が発されてほんの数秒間が、生死を分けうるからだ。また、様々な叫びは、異なる応対へと繋がる。「オークだ!」という声は、剣を抜き腹を据えて流血沙汰にあたることを表すが、「山賊だ!」という叫びなら取引可能かもしれない。例外なく、必ず荷物をまとめて、馬に鞭を入れ、丘を目指して逃げることを意味する斥候からの警告はどんなのかって? 「ランドシャーク(陸鮫)だ!」さ。
本能:貪り食う
[単体][大型][コンストラクト]
噛み付き(d10+1ダメージ)
16HP 1アーマー
[長物]
よく知られそう分類されているように、キメラは完璧な生物だ。魔術師ギルドの古写本から、『クライナの生物大全』の有名な記録に至るまで、キメラの意味するところに混乱はみられない。雌ライオンから2部位、大蛇から1部位、雌ヤギの頭部、それら全てが邪な魔法によりつなぎ合わされている。実際の儀式は多岐に渡るだろうし、1つ2つの細部は異なるかもしれない。あるいは、想像力に富ん魔術師なら、炎の吐息を酸に入れ替えるかもしれない。守護者、暗殺者、単に混沌を解き放つ道具として使われる分には、たいした問題にはならない。キメラは最悪の類の忌まわしきもの(アボミネーション)であり、あらゆる自然生命への作為的な侮辱なのだ。
本能:命令通りに動く
[大群][悪辣][知的][組織化]
つるはし(d6ダメージ)
3HP 2アーマー
[近接]
特質:テレパシー
この世界で作られた悪質な秘術のモンスターはもれなく、ウィザードやソーサラー、その同類によって生み出されたと、一般的には考えられる。だから、ダンジョン・ワールドの大学と魔術師の塔はあらゆる陰鬱な実験結果の発生源ということだ。大地の底深くで作られた過ちの産物も存在する。そういった種族であるデロは、忘れられて久しいドワーフ錬金術師の過ちに由来する。ただし、デロはそのことを忘れてはいない。ひねくれ憎悪に満ちたデロは、大きくなりすぎた脳がために、肥大化した頭蓋骨によって見分けられる。デロは、お互いに思考をやりとりすること以外では喋らず、静かな暗闇の中で胸のすく復讐劇を導き出すべく策謀を巡らす。創り出されたものが、創造主に企てる類の報復だ。
本能:ドワーフにとってかわる
[単体][大型][コンストラクト]
酸(d10+1ダメージ[アーマー無効])
16HP 1アーマー
[近接][長物]
特質:酸の分泌による消化
つまり、魔法実験とはごたまぜの科学だ。美しいペガサス1体につき、しっくりこない半端な生物が1体生まれるわけだから。みな理解している。君の考案したゴブリン・エレファントは、とても優れた着想だった。ゼラチン・ドレイクも。ああ、単なる例示だからね。非難の意図は全くない。ともかく、私たちその手の存在を作り上げたわけだ。こいつをダイジェスターと名付けよう。ああ、名は体を表す、だ。わかっちゃいるが、変な観てくれだし、匂いも極上とは言い難いが、こいつは……魔法を喰らうんだよ。ずんぐりスヴェンロフがエールを飲むみたいにね。次にこういった不幸な事故が起きたら、ダイジェスターを向かわせるだけで、厄介ごとはきれいさっぱり消え去るという寸法だ。けど目を離さないように。こいつは先週、私のワンドを食べてしまったのだから。
本能:消化する
[単体][悪辣][別次元存在]
盗んだ短剣(w[2d8]ダメージ)
12HP 1アーマー
[近接][長物]
特質:穴掘り
物は行方知れずとなるものだ。靴下の片割れ、銀のスプーン、死んだ母親の骨。私たちは、女中、不運、単に腹立たしい物忘れのせいにして、気持ちを切り替える。この種の問題の本当の原因を目にすることは決してない。人間の腕を備えた蜘蛛のような姿、そしてこのクリーチャーがどこから来たのかを示す、エーテル次元界の深淵と同じ青い瞳。目にするものなきそのねぐらには、霊的な銀の糸で蜘蛛の巣が編まれ、盗まれた物品が荒れ狂う模様を描くように配置されている。イセリアル・フィルチャー(エーテルのかっぱらい)が、眠れるハーフリングの手から盗み取った、指骨の蒐集品を整理しているしているところを目にする機会はないだろう。そういう意味で、私たちは運がいい。
本能:盗む
[単体][大型][コンストラクト]
棍棒(d10+3ダメージ)
16HP 1アーマー
[近接][長物][強烈]
特質:2つ首
怒り狂った大馬鹿の丘巨人をどうにかしてマシにするには? そう、1つの体に2つの頭をつけるんだよ。まったく、最高のアイデアだ。一級品さ。
本能:打ち砕く
[単体][超大型]
引き裂く腕力(d10+5ダメージ)
20HP 1アーマー
[長物][強烈]
特質:たくさんの腕
原始的な太鼓を打つ音がそいつを呼ぶ。生け贄石の上に置かれた厚切り肉が、この類人猿をおびき寄せる。ギラロン、そう呼ばれている。この魔獣を繁殖させた諸王の、忘れられて久しい言語の呼び名に由来する名だ。建物よりも大きい、というものもいる。象牙色の毛皮に覆われ、シミターほどの長さのある牙を備えている。腕は4本? それとも6本? 噂を確かめるのは難しい。年月を重ねても、変わることはない。探検家の中には、この類人猿を探して密林の村々を訪れ、帰ってくるものたちがいる。その帰還が、無傷で済んだこともなければ、狩猟記念品を持ち帰ったものもいない。そして、太鼓を打つ音は止まない。
本能:支配する
[一団][大型][コンストラクト]
金属の拳(d8+5ダメージ)
10HP 3アーマー
[近接][長物][強烈]
特質:金属製
付与術師の魔術の粋。ゴーレム使いと諸王国の機械魔術師で、これのことを知らぬものはいない。だが、「アイアン(鉄)」というのは誤った名称だ。実際のところ、この守護者はどのような金属からでも作り出せる。実例はあまり多くないが、鋼製、銅製、中には黄金製も存在する。優れたゴーレムの製作は魔術であると同時に自然科学でもあり、諸王国においては、新たな橋を建てたり、山中に城を建てたりするのと同じぐらいに尊敬を集める。休むことなき番人にして不屈の護り手たるアイアン・ゴーレムは、役目を果たすべく存在しており、いつまでも変わりなく与えられた命令に従う。有能な付与術師であれば、材料が入手可能ならゴーレムを製作できる。もし、もしそうでないなら……
本能:仕える
[一団]
雑多な爪と歯(d6+2ダメージ)
3HP 0アーマー
[近接][強烈]
特質:たくさんの身体部位
夜に盗みだされたこまごまとした死体の寄せ集め。墓地からこっそり掘り起こされた。たぶん、今宵は腕1本、脚1本、頭もうひとつといった具合に(最後のものはすぐにバラバラに壊れたが)。最下級の付与術師でさえも、己が力量のみでやりくりできて、創造性もほとんど要らない。ま、命を生み出せるのは大学だけじゃないってこった。それを見せつけてやろうじゃないか。
本能:生き延びる
[単体][超大型]
巨大な触手(d10+5ダメージ)
20HP 2アーマー
[長物][強烈]
特質:水棲
「頭足類のなんたらだって? 違うぞ、坊主。だいたい『クラーケンの1体』ではなく『かのクラーケン』だ。お前さんが出たと言うとる学校で、どんな下らんことを叩き込まれたかは知らんが、ここじゃ『飢えたるもの』を敬うべきだとみなわかっとる。そう、儂らはそう呼んどるよ。より正確には『深海にて飢えたるもの』じゃが。神じゃねえつーことは、儂らもようわかっとる。ありゃイカじゃよ! 外回りが樽よりも太い触手を備え、満月ぐらいの寸法の目をした、巨大なイカなんじゃ。また、『飢えたるもの』は利口でな。攻撃をしかける頃合いをよう心得ておる。全員が泥酔していたり、疲れ切っていたり、真水が尽きたときを見計らって、襲いかかってくるんじゃ。うんにゃ、儂は一度も目にしたことはない。じゃなきゃ生きとらんわい」
本能:大洋を支配する
[単体][大型][コンストラクト]
毒針(d10+1ダメージ[1貫通])
16HP 3アーマー
[近接][長物][無残]
特質:翼
キメラが暗黒の道への第一歩だとするなら、マンティコアは、一度開いてしまえば閉じることのできぬ扉にあたる。ライオン、サソリ、ドレイクの翼。いずれも入手困難だが、実現不可能とまではいえないだろう。それに、なんだかんだいっても、動物に過ぎない。憎しみに満ちた呻きを漏らすこの魔獣の顔は、最後の構成部品にして、マンティコアを無慈悲極まりない存在とする材料だ。老若男女を問わないが、その頭部は人間であり、生きたまま、邪な魔法でこのクリーチャーにつなぎ合わされる。自らが何者であるかという認識は完全に失われているのが、せめてもの救いかもしれないものの、この魔獣は人間の苦しみから産声を上げている。その結果、無理からぬことだが、マンティコアは例外なく、ただひたすらに殺戮を欲するのだ。
本能:殺す
[単体][コンストラクト]
爪(d10ダメージ)
12HP 2アーマー
[近接]
熊の身体。フクロウの羽。くちばし、爪、卓越した暗視能力。愛さずにいられようか?
本能:狩りをする
[一団][コンストラクト]
尖った蹄(d8ダメージ)
10HP 1アーマー
[近接]
特質:翼
自然の生まれではないクリーチャーの全てが、恐るべき忌むべきものと思い込んではなりません。例外なく、触手だらけで絶叫し続ける血みどろの存在はなどという仮定は、頭から追い払ってください。例えば、この高貴な獣をご覧ください。愛らしいでしょう? 白鳥の羽を備えた素晴らしい白馬です。飛ぶことができるようには見えないでしょうけど、さにあらず。エルフは独自の方法で奇跡を成し遂げるのです。エルフは、無垢なるエルフの魔法が力を発揮できるように、純血種を維持してます。ペガサスは小さな水晶の卵から孵化し、乗り手と生涯にわたる絆を結びます。お聞きなさい、世界にはまだ美しきものが残されているのです。
本能:空高く運ぶ
[一団][コンストラクト]
腐食性のある接触(d8ダメージ[アーマー無効])
6HP 3アーマー
[近接]
特質:腐食性の接触
非常に個性的な外見のクリーチャー。私が思うに、赤みを帯びたコオロギの類だ。とにかく、コオロギのような長い脚がある。また、私の知る限りは、視覚がない。蛾のような見てくれの長い巻きひげで周りを探りながら進む。食餌方法も同じだ。金属の山から最良の部分をより分けるわけだ。それこそが食する対象あり、種類は問わない。ほんの少し触れるだけで、金属は全て錆びた破片に変じるからだ。魔法の金属なら少しは長持ちするが、ラスト・モンスターの吟味にさらされるなら、結果は目に見えている。ラスト・モンスターがどこから来たかは神のみぞ知るだが、君が所持品を大事にしているなら、ヤツらは禍の種となるだろう。
本能:朽ちさせる
[単体][大型][コンストラクト]
大きな口(d10ダメージ)
12HP 2アーマー
[近接][長物]
特質:穴掘り
ドワーフの生み出したゴミ喰らいの元素精霊(エレメンタル)。形状はゴミ箱に似ている。放射状に伸びる腕が何本かついており、余分な岩や石を、ぽっかり開いた大きな口へと放り込んで食べる。ゾーンは石を食べ、光と熱を排出する。鉱山の運営や、石切場の採掘にうってつけだ。しかし、こいつが都市の下に広がる下水道や、城の基部で迷子になったとしたらどうだろう? ひどく困った事態になるぞ。連中は何も残すことなく食べに食べることで、その場所の崩壊させて、他のどこかへと移動するだろう。フィヨルンヴァルドの息子で、氏族から追放されたブリーンに聞いてみるといい。きっと、ゾーンについての物語を教えてくれるぞ。
本能:食べる