[一団][超大型][知的]
触手(d10+3ダメージ)
18HP 0アーマー
[長物]
特質:テレパシー
世界の表層より遙か下、陽光差し込むことのない淡水の海の中に、アボレスは棲む。クジラほどの大きさの魚であり、付属する奇妙な成長を遂げたゼラチン状の触覚器を用いて、光なき海岸を探る。アボレスは奴隷にかしずかれている。奴隷たちは不幸にもアボレスと出くわした何らかの種族であり、アボレスの異質な精神によって思考と生命とを吸い尽くされ、盲目のアルビノと化した犠牲者だ。地の底で、アボレスはお互いに陰謀を巡らし、魚に似た崇拝者たちは建築を手がけ、上へと向かう穴を掘る。いつの日か、地表に到達して、地上に躍り出る時まで。差し当たって、アボレスは眠り、夢を見て、己が青白い手先を導き、命令を実行させている。
本能:命令する
[単体][超大型][魔法存在][神性存在]
噛み付き(b[2d12]+9ダメージ[貫通4])
26HP 5アーマー
[長物][強烈][無残]
特質:厚さ1インチの金属の皮膚、超自然の知見、翼
全ての終焉は灼熱に包まれるものとなるだろう。樹木、大地、空気そのものが燃えるのだ。終末は、この世界の外側からではなく、内側から平原と山々を訪なうだろう。大地の奥底を母胎として生まれたものは、世界に終焉をもたらすドラゴンとして姿を現すことになるだろう。その通過した後は、万物が灰燼や胆汁と化し、滅び行くダンジョン・ワールドは、命無き多次元宇宙を漂うことになる。アポカリプス・ドラゴンを崇拝すれば、狂気を招くとされる。かの竜を敬愛することは、空虚な忘却を理解することなのだと。目覚めの日は近い。
本能:世界を終わらせる
[単体][不定形]
混沌の接触(d10ダメージ)
19HP 1アーマー
[近接][長物]
特質:混沌の姿
都市から追放されたカルティストは、町と村に避難所を見出す。そこでもバレてしまい、彼は丘に逃れ、洞窟の壁をひっかいて自らの信仰心を刻み込む。再度露見し、彼は追いかけられて、短刀とたいまつを手に、奥深くへと進む。奥へさらに奥へとゆっくり進み、やがて最深部で彼は道を見失う。まず、自らの名前を忘れてしまう。次に己が姿を忘れてしまう。彼が仕える混沌の神々、至上の愛を捧げられしものたちが、彼に祝福を授けて新たな眷属とするがゆえに。
本能:既存の秩序を蝕む
[一団][大型][慎重]
爪(d8+1ダメージ[3貫通])
10HP 4アーマー
[近接][長物][無残]
特質:水陸両生
悪夢のごとき最低最悪のシーフードが命を宿した。半分人間半分ザリガニのような獰猛な存在で、原始的な知性という呪いと、一対の鋭利な爪という祝福を備える。洞窟内の悪臭を放つ水たまりには、忘れた方がよい奇怪なものどもが潜むが、チュールはその1つだ。見つけた場合、殻を砕く大型メイスと、添える程度のガーリックバターを持っているのが望ましい。んまーい。
本能:バラバラにする
[一団][知性][組織化]
毒を塗った刃物(d8ダメージ[1貫通])
6HP 1アーマー
[近接]
宗教や領土を巡る争いのように、単純なことではなかった。女王たちの不和が、エルフの大分断に繋がったわけではない。その原因は悲しみだった。それは劣悪な種族たちにより、世界が凄まじい勢いで衰退していく頃。全エルフのうち立ててきた栄光には亀裂が入り、ガラス細工と化しつつあった。当時、エルフの中には世界との関わりを断つことにするものもいた。苦しみの涙を浮かべ、彼らはヒューマンとドワーフに背を向けた。けれども他方、新たな何かに圧倒されたものたちもいた。どのようなエルフもかつて感じたことのない感覚。悪意。憎悪がこのエルフたちをみたし、ねじ曲げたことで、彼らは弱々しい同族に敵意を示すに至った。地下への大移住の後、今もその一部が残存している。その一部は、蜘蛛の毒を塗った刃を手に私たちの中に隠れ潜み、奇妙奇天烈な罰、すなわちエルフの報復をなす。
本能:地上の種族を悩ませる
[一団][知性][組織化]
逆棘付きの刃物(b[2d8]+2ダメージ[1貫通])
6HP 2アーマー
[近接]
ディープ・エルフたちは、輝かしいいとこの持つ親切と穏やかさをずいぶんと昔に失ったが、優雅さは捨て去らなかった。素早く美しい動きは、いかなる戦士であっても涙ぐませる。暗闇の中で、彼らは研鑽を積む。その剣術には残酷さが巣くっている。悪意が表出するのだ。地上のエルフの戦闘における、きらめく三角旗付きの槍に取って代わったのは、逆棘付きの刃物と鞭。ディープ・エルフ氏族の剣の達人は、ただ単に殺そうとするのではなく、刃物による一撃一撃で罰を与えようとする。悪意と苦痛こそが彼らの貨幣だからだ。
本能:不信心者を罰する
[単体][神性存在][知性][組織化]
強打(d10+2ダメージ)
14HP 0アーマー
[近接][長物]
特質:神とのつながり
木々の精霊と陽光の貴婦人は、ディープ・エルフの住む地下の故郷からは、あまりにも遠い。かの地にて見出された新たな神々は、子らが故郷に帰還するのを待つ。蜘蛛の神々、菌類の森、禁断の洞窟にて囁くものたちなどだ。いつでも自らを取り巻く世界と通じ合うディープ・エルフたちは、新たな神々の憎悪に満ちた意向に耳を傾け、新しい力の源を発見した。憎しみは憎しみを呼び、不吉なる同盟が結成された。このような悪意に満ちた階級社会の中にあってさえ、信心深さは形なす術を見つけ出すのだ。
本能:聖なる復讐をもたらす
[単体][超大型][恐怖存在][慎重][蓄財]
噛み付き(b[2d12]+5ダメージ[4貫通])
16HP 5アーマー
[長物][無残]
特質:エレメンタルの血脈、翼
ドラゴンは、ずっとこの世界に姿を現す最大最恐の存在だ。
本能:支配する
[単体][巨大]
引き裂く爪(d10+3ダメージ[3貫通])
16HP 1アーマー
[近接][長物][強烈]
レンダーは、存在そのものが絶対的な破壊の力。巨体で強靱、折れることのない歯の並ぶ大口と、それに引けを取らない爪とを備えている。そんなレンダーは、ものをバラバラに引き裂く以外の楽しみをほとんどもたないようだ。岩か、肉か、鋼かは、たいした問題ではない。とはいえ、グレイ・レンダーがただ独りでいることは非常に珍しい。他のクリーチャーと親密な絆を結ぶからだ。生まれたときに結ぶものもいれば、十分に成長したクリーチャーと結ぶものもいる。グレイ・レンダーは絆を結んだ主のいくところどこにでもついていき、食事を提供して、主が眠っている間はその身を守る。絆を結んでいないレンダーの発見は、間違いなく大金に繋がる。生きのびて売り払えれば、の話だが。
本能:仕える
[大群][知的][組織化][蓄財]
炎を放つハンマー(d6+2ダメージ)
7HP 4アーマー
[近接][長物]
特質:燃え盛る血
ドワーフ姿で勤勉なマグミンは、ダンジョン・ワールド最深部に居住する種族のひとつだ。この惑星の高熱を放つ中核近くに築かれた真鍮と黒曜石の都市に住まうマグミンは、製作に没頭した人生を送る。とりわけ、都市と関わりの深い炎と魔法のアイテムの製作に。地獄のような高熱を生きのびる方法をどうにかして見つけ出し都市の城門に姿を現した嘆願者たちをであっても、ぶっきらぼうで一風変わった彼らから言葉を賜ることはあまりない。応じてくれたとしても、彼らはよい出来映えのアイテムと同程度の関心しか払わない。そして、マグミン職人から鍛造の技を学ぶことは、地上の鍛冶屋に知られていない秘密を解き明かす意味する。他の多くのことと同じように、マグミンを訪ねることは、危険と報酬の相克する勝負事となるだろう。
本能:製作する
[単体][大型]
アックス(d10+1ダメージ)
16HP 1アーマー
[近接][長物]
特質:寸分の狂いもない方向感覚
「頭は人で、身体は雄牛。あ、ちょっと待って、逆だ。雄牛の頭にヒューマンの身体だ。蹄はあったっけ? あってるよな? 老王が、迷宮についてなんか言ってたと思うんだけど? ああもう! こんな逼迫した状況じゃ、考えがまとまらないんだから、わかってくれよ。ん、あれはなんだ? なんてこった、アレがやって来たみたいだ……」
本能:閉じこめる
[単体][知的][組織化][蓄財][魔法存在]
噛み付き(d10ダメージ)
12HP 1アーマー
[近接][長物]
野心的で近辺のありとあらゆる存在から縄張りを守ろうとするナーガと出くわしたなら、ほぼ必ず、よくまとまった狡猾なカルト信奉者たちと一緒だ。多くの山間の街でこのカルトを目にすることになるだろう。宿屋の壁に殴り書きされた蛇の印や、地元の教会の焼失といった形で。住民は鉱山で行方知れずになり、男女が大蛇の刻印を身につけている。これら全ての中心に潜んでいるのがナーガだ。今日では忘れ去られた古の種族で、常に整った人の頭部を、とぐろを巻いた大蛇の身体の上に載せている。血脈と始祖の目的に応じて、このクリーチャーの多様性が認められるものの、いずれも侮りがたいほどの人心操作と魔法の力に熟達している。
本能:率いる
[大群][大型][知的][組織化][別次元存在]
炎の槍(b[2d6]+3ダメージ)
7HP 3アーマー
[近接][長物][近距離]
特質:穴掘り
「発掘されたものは、報告書には玄武岩の門と記載されています。高熱によりルーン文字の刻まれた黒い岩でした。発掘されたとき、魔術師たちは門が力を失っていると断じましたが、更なる証拠によりその見立てが誤りであったことが示されています。この探索隊は行方知れずになりました。我々が到着したとき、この門は燃えるような輝きを放っていました。巨大洞窟全体が光で満たされていたのです。入り口に立った私たちの目に飛び込んできたのは、その先の場所がこのクリーチャーだらけという光景でした。赤とオレンジ色の肌をした人のごとき姿、オーガと同程度長身なれど、両足の在るべき所は蛇の尾になっているクリーチャーです。また、この種族は服を纏っていました。中には黒ガラスの鎧を身につけたものもいました。この種族が仲間うちで話す言葉は、火で炙られた獣脂のたてるような音でした。私はここから撤退したかったのですが、軍曹は耳を貸しませんでした。次に何が起こったか、既に読んでおらる通りです、閣下。自分が唯一の生還者であることは承知しておりますが、私の述べたことは真実です。もはや、かの門は開かれたのです。これは始まりに過ぎません!」
本能:炎で焼き尽くす