[単体][大型][知的][無残][強烈]
噛み付き(d10+3ダメージ[1貫通])
16HP 2アーマー
[近接][長物]
特質:水陸両棲
ドラゴン・タートルの姉妹にして強大なる大蛇の女王。10ヤードのおよぶ鱗と筋肉からなり、太陽が空から消え去るとき、飢えて目覚めるとされる。彼女は暗闇の中の光明に引き寄せられ、蛇がそうであるようにバクナワは密やかに動く。彼女はまず、欺き惑わせようとしてくる。他の選択肢がない場合のみ、獰猛に襲いかかってくる。とはいえ、暴力に訴える段になると、その大顎は沼地船の船殻を噛み砕くほどの力があり、鋼鉄製の胸当ての1枚や2枚程度なら容易く貫くこと請け合いだ。この欲深い蛇に宝物を差し出すなら、命だけはとられずに済むかもしれない。
本能:貪り食う
[単体][蓄財]
噛み付き(d10ダメージ)
12HP 2アーマー
[近接]
「バジリスクを目にして生還できたものなんてほとんどおりませんて。おわかりでしょうか? バジリスクをご覧になったことは? あっこにゃちょっとしたバジリスクの面白話が伝わってましてな。ああいや、役立つ情報を探しておられるのはわかってますよ、旦那がた。え、真面目に話せと。わかりやした。バジリスクってのは、ひと睨みで生き物を石に変えちまう能力がなくとも、物騒極まりないんでさ。どことなくカエルに似てて、膨らんだ目ん玉に、6本の筋肉質な足でぴょんぴょん跳ね回るわけですよ。んで、ちとばかりワニにも似てて、でっけえ口にノコギリみたいな歯が付いてるってわけです。石みてえに硬い鱗に覆われてるんで、まず殺せませんな。できる限り近寄らないのが一番ってことでさぁ」
本能:新たに石像を作る
[単体][不定形]
接触による侵食(d10ダメージ[アーマー無効])
15HP 1アーマー
[近接]
特質:不定形
ねばねばの塊を殺す術はあるかって? ぐにょりとべたつく巨大な塊も同じように、こちらを溶かして吸収しようとしているという中でか? よい質問だが、答えは持ち合わせていない。わかったなら、是非とも教えてくれ。
本能:溶解する
[単体][知的][悪辣]
光線(d8ダメージ[アーマー無効])
12HP 2アーマー
[近接]
特質:翼、後光
世の腐敗と汚濁に真っ向から立ち向かえと言わんばかりに、神々はコアトルを遣わした。「この無慈悲な場所にすら、美しきものは存在するのだ」とでも主張するかのように。この美しき生き物、宝石を散りばめたかのような翼で飛行する大蛇は、ステンドグラス越しに差し込む日光のごとき柔らかな光を放つ。輝かしく、賢く、温和。コアトルはたいてい多くの物事を知り、さらにたくさんを目にする。親切と引き換えに、コアトルと取引することができるかもしれない。コアトルは、この暗き世界を浄化することで、よりよきものにしようとしている。遺憾ながら、その理念を持つ人はごく少数。神々は無慈悲だ。
本能:浄化する
[一団][大型]
噛み付く(1d8+3ダメージ)
10HP 2アーマー
[近接][長物]
特質:水陸両棲、隠蔽擬態
本当にとてつもなくばかでかいワニ。マジで。とにかくデカい。
本能:食べる
[単体][悪辣][知的]
ダガー(d6ダメージ)
12HP 0アーマ
[近接]
特質:姿形を変える
やつらの生来の姿は、目にしただけでも怖気が走る。エルフ、ヒューマン、ドワーフへと分化する前に、成長を止めてしまったかのような生き物だ。とはいえよく考えてみると、そこからドッペルゲンガーのあり方が理解できるかもしれない。生来の形も、我がものとした姿も剥ぎ取ってしまえば、おそらくみな本心から居場所を求めているのだ。冒険の旅に出かけていき、我が家に帰ったときは、友人が自分の思っている人物であるかを確認しよう。もしかすると、その友人はドッペルゲンガーであり、本物はどこかの井戸の底で死んでいるかもしれないからだ。とはいえ、元の友人のあり方によっては、より良い人物になる可能性もある。
本能:密かに入り込む
[単体][超巨大][慎重]
噛み付き(d10+3ダメージ)
20HP 4アーマー
[長物]
特質:甲羅、水陸両棲
バクナワには兄弟がいる。バクナワは気が短く黄金を求めてやまないけれども、こちらは緩慢で屈強。バクナワが小刀なら、ドラゴン・タートルは盾。不潔な沼地に長い年月身を横たえ過ごす巨大な亀だ。その背中には泥が堆積し、樹木や灌木の林を背負っていることもある。場合によっては、心得違いのゴブリン氏族が、ドラゴン・タートルの甲羅の上にいくつもの掘っ立て小屋を築き、みすぼらしい料理を作ることだってあるだろう。彼の大顎の噛み付きは、氷河が流れるようにのろいが、城壁をも噛み千切る。何を踏みつけ歩いているかは注意しよう。
本能:変化に抗する
[単体][小型][知的][慎重][蓄財]
エレメンタル・ブレス(d10+2ダメージ)
16HP 3アーマー
[近接][近距離]
特質:翼、エレメンタルの血脈
なに? 奴らが例外なく体長1マイルとでも思っていたのか? それより小さいのが現れるなんて考えもしなかったのか? 確かに、奴は犬よりちっこく、おつむも猿以下だ。けど、そんななりでもチビ・ドラゴンは業火の塊を吐くわけで、お前さんの鎧は溶け、悲鳴を上げながら泥の中に突っ込む羽目になるのさ。鱗も、でっけえ同輩に比べりゃ柔らかいだろうけど、そちゃんと狙いをつけなきゃ、矢も剣も弾かれちまう。大きさだけじゃ力ってのは測れねぇ。
本能:成長して力を身につける
[大群]
鉤爪(d6ダメージ)
3HP 1アーマー
[近接]
特質:翼のついた両腕
こいつらは、醜悪でしわくちゃの鳥の民だ。かつて、おそらくは太古の昔のある時期、エクエクは天空より飛来した天使のごとき種族であった。だが今日、彼らはネズミを食らう。鉤爪の付いた足で暗がりから探し出し、針のごとき歯で貪り食うのだ。ヒューマンとドワーフの言語を理解するものの、喋る方は、訳のわからない言葉を早口でまくしたてるも同じ。耳にした言葉を真似つつ、嘲り笑いを添えているに過ぎない。見た目は人にも鳥にもほど近いのに、その実どちらとも似ても似つかない獣を目にするのは、ゾッとする。
本能:食ってかかる
[大群][超小型]
焼け付く接触(d6-2ダメージ[アーマー無効])
3HP 0アーマー
[手近]
特質:可燃性の油、水棲生物
この面妖な生物は、ありふれた同族と比して、大きくも賢くもない。意地の悪い性質まで同じだ。ただ、親族を上回る強みがひとつある。外皮からにじみ出る油性分泌物だ。これのせいでつかまえるのが難しい。その上、身をねじって着火することができる。水面に燃え上がる油溜まりを置くことで、獲物、捕食動物の別なく焼く。この粘液は耐火装備にもってこいの材料という話だが、そうするにはまず、手でつかまえる必要がある。
本能:着火する
[大群][小型][知的]
槍(d6ダメージ)
7HP 1アーマー
[近接]
特質:水陸両生
ゲコ、ゲコ、ゲコ。小イボだらけの小人ども。魔術師や小神の悪い冗談から生まれたかのようなクリーチャー。人のように二本の足で立ち、拾い集めた衣服を身に纏い、カエルだらけ自分たちの村にて裁判を開く。彼らは、ヒューマンの言葉を基にした混成語でガラガラ喋り、近くに住むものたちに絶えず戦いを仕掛ける。欲深く愚かだが、自衛の必要に駆られたときは面倒な賢しさを示す。また、フロッグマンの司祭は並外れた治癒の技を有する、と噂するものもいる。そんなものはおらず、ただひたすらに死ににくいだけなのかもしれない。
本能:戦いを仕掛ける
[単体][大型]
噛み付き(d10+3ダメージ)
16HP 2アーマー
[近接][長物]
特質:たくさんの頭、心臓への一撃でのみ絶命
ドラゴンとちょっとは似ているが、あるべき所に翼がない。首は、生まれてこのかた全部で9つ。筋肉の塊のような胴体から生え、曲がりくねった模様を宙に描く。ヒドラは畏れられる存在だ。鱗に覆われた沼地の恐怖として。けれども、年月を経た個体は、退治の試みが失敗するたびにより強くなり、さらに多くの頭部を備えることになる。首が1本切り落とされると、そこから新たに2本生えてくるのだ。真に力強い心臓への一撃のみが、ヒドラの生命を終わらることができる。時間や、気運といったその他のものではなく、その一撃のみが命を絶つのだ。
本能:成長する
[大群][小型][隠密][知的][組織的]
槍(d6ダメージ)
3HP 1アーマー
[近接][長物]
特質:ドラゴンとのつながり
この小柄でネズミに似た竜人を、ゴブリン、オーク、バグベア、ホブゴブリンどもといっしょくたにするものもいる。けれども、コボルドは他の連中よりも抜け目なく賢い。コボルドは、ドラゴンの恩義を受けて隷属しており、古の時代、ドラゴンの知識の護り手にしてしもべたるソーサラーでもあった。「鉄の鱗」や「白き翼」といった名前の彼らの氏族は、主であるドラゴンの近くで組織され、主に仕えその命令を果たす人生を送る。コボルドを1匹見つけたなら、多数が近くにいるということで……多数が近くにいた場合は、強大なドラゴンがさほど遠くないところにいるということになる。
本能:ドラゴンに仕える
[一団][隠密][知的][組織的]
槍(d8ダメージ)
6HP 2アーマー
[近接][長物]
特質:水陸両生
旅のソーサラーがかつて語ったところによると、リザードマンは我々よりも前に現れたらしい。エルフやドワーフやヒューマンが最初に編み枝小屋を建てるよりもずっと前、誇り高きトカゲの諸王の種族がこの地に到来したというのだ。彼らは水晶の宮殿に住まい、鱗ある己が神々を崇めたとされる。これは真実かもしれないし、そうでないかもしれない。今日、彼らは人々がずっと昔に忘れたか捨て去った場所に住み、火山ガラスで道具類を製作し、文明世界の産物に対して激しい攻撃を加える。もしかすると、彼らは失ったものを取り返したいだけなのかもしれない。
本能:文明を破壊する
[単体][悪辣][知的][蓄財]
爪(d6ダメージ)
12HP 0アーマー
[近接]
特質:見ることで石に変える
メデューサは蛇の髪持つ母の子らであり、太古の昔に産み落とされ、後の世に母の名を伝える。メデューサたちは文明地域の近くに居住している。美や莫大な富を約束して、人々を洞窟へと誘い込まんがために。メデューサは、芸術の審美眼に優れ、恐怖や恍惚の様を浮かべたまま永遠に石化された犠牲者たちを、風変わりな蒐集物として展示する。そのようにして、幾多もの生命が最後に目にしたは自分であると認識することは、メデューサの虚栄心を充足させてくれる。尊大で傲慢かつ悪意に満ちたやり口により、メデューサは多くのものを、永遠を共にする仲間にしようとしている。
本能:蒐集する
[大群][知的]
無数の歯(d6+4ダメージ[1貫通])
3HP 2アーマー
[近接][強烈][無残]
特質:水陸両生
人の形と悪知恵に、空腹と無数の鮫の歯を結合させた存在。食欲旺盛で内には憎悪しかないこのクリーチャーは、全ての生命が食らい尽くされるまで止まらないだろう。話のわかる相手ではないし、自制することも満たされることもない。サハギンは腹を減らし血に飢え、深海より現れては、沿岸の街を破壊し、島の村を平らげる。
本能:流血沙汰を起こす
[一団][超巨大][慎重]
踏みつぶす(D10+5 ダメージ)
18HP 4アーマー
[長物]
特質:装甲に覆われた身体
巨大で動きの重い獣。思考能力のある種族の世界では遙か昔に忘れ去れた場所に棲む。刺激されない限りはおとなしいが、怒りが膨れあがっているなら並外れた力を発揮し、わたしたちが靴の下の蟻を押し潰すが心持ちで、自分より小さな生物を踏みつぶす。その姿を目にすることがあれば、通り過ぎるのを恐れおののきながら見守ろう。巨獣の怒りを呼び覚ますことなかれ。
本能:我慢する
[単体][大型][魔法存在]
打ち据える(d10+1ダメージ)
23HP 1アーマー
[近接][長物][強烈]
特質:沼形態
四大精霊の中には、白墨で描かれた魔法陣にて、呼び出されるものもいる。正確には、大部分がそうだ。四大精霊はある種の自然科学が宿る。ただし、あまり規則に当てはまらない精霊もおり、注意深く規定された、火、風、水、地どの分類にも収まらない。そこに、つる植物とぬかるみと菌類が自然に結びついた精霊がいる。そいつらは人のようには考えない。エルフを理解するように読み解くことも叶わない。ただ、あるがままだ。沼地の精霊。そう、泥の中でよろめくものなのだ。
本能:沼地を守り、生み出す
[単体][大型]
棍棒(d10+3ダメージ)
20HP 1アーマー
[近接][長物][強烈]
特質:再生
巨躯。とにかくでかい。若かったり虚弱だったりしても、8〜9フィートはある。隅々までイボと頑強な皮膚に覆われてもいる。大きな歯に、くしゃくしゃで薄い髪は沼地のコケ類にも似て長く垂れ下がり、爪は汚れきっている。肌は緑のものもいれば、灰色のもの、黒いものもいる。トロウルは氏族にわかれ、互いに憎み合っている。他種族にももれなく憎悪を向けていることは、言うまでもない。また、火や酸の備えがなければ、殺すことはほぼ不可能だ。四肢の1つを切断してから観察してみるといい。数日で、もともと1体だったトロウルが2体になってしまう。お察しの通り、恐ろしく厄介だ。
本能:叩き潰す
[単体][超小型][魔法存在]
光線(w[2d8-2]ダメージ)
12HP 0アーマー
[近距離]
特質:光の塊
沼地で迷いし旅人よ、闇に浮かぶランタンを探したまえ。望め、輝かしき灯火を。汝が呼び止めようとしても、返答はない。光は弱まっていき、汝は追いかけ、泥の中をもがきながら進み、追跡に疲労を募らせつつ、安全な場所へと導かれつつあることを乞い願う。かくのごとき哀れな物語の幕引きは、例外なく破滅。このクリーチャーは謎めいている。亡霊だというものもいれば、妖精の灯火だというものもいる。真実を知るものはいない。しかしながら、ウィル・オ・ウィスプは無慈悲。そこは衆目の一致するところだ。
本能:誤った方向へと導く