装備品

この世界のかび臭い墓所と忘れ去られた宝物庫は、役立つアイテムにあふれています。ファイターが新たに鋭利な剣を見つけ出すかもしれませんし、シーフが猛毒を偶然発見するかもしれません。たいていのアイテムはありふれたものです。魔法を帯びていない、もしくは本質的には到底唯一無二とはいえないものがほとんどです。魔法を帯びているか、比類なきアイテムは、ムーヴを運用する上でも普通のものとは異なります。ファイターの《類い希なる武器》はありふれてなどいないのです。

各装備品には、いくつかのタグがついています。それは、その装備品を使っているキャラクターに及ぼす影響を教えてくれるもの(例:[+アーマー])だったり、使用方法について何かを示すもの(例:[射程]タグ)だったりします。ダンジョン・ワールドにおける他の全てがそうであるように、これらはプレイ中に生み出される物語(フィクション)を左右します。もしも、武器が[扱いにくい]ものだったなら、《ハック・アンド・スラッシュ》のダイス・ロールに失敗した場合、落としてしまう公算が高くなるかもしれません。

本章は網羅的なリストではありません。自由にタグを自作してください。

一般的な装備品タグ

次にあげるのはおおむねどのような品にでも適用可能な一般タグです。防具、武器、一般的な冒険道具につけられているのを、目にすることになるでしょう。

[注入]:慎重に個人に注入するか、その人物が飲み食いする物に混入させた場合のみ有効。

[扱いにくい]:大きすぎり重すぎたりするので、使うのが難しい。

[+ボーナス]:特定の状況で有効な修正値。[《物言う知見》に次回+1]や[《ハックアンドスラッシュ》に継続-1]といったものになるだろう。

[コインn枚]:通常の購入価格。費用に「-魅力」が含まれているなら、ちょっとした交渉で、値切ろうとする人物の魅力値(修正値ではない)が価格から差し引かれる。

[剣呑]:問題を引き起こしがち。適切な予防策を欠く扱いをしたなら、GMは好きなように、その馬鹿げた所業の成り行きを発生させることができる。

[食料]:食用。程度の差はある。

[条件]:ある種族にとってのみ有用。条件に合わないなら、たとえ効果があったとしても僅か。

[手間取る]:使用するのに数分程度かかる。

[接触]:対象の皮膚に触れさせることで使用できる。

[両手用]:効果的に用いるには、手が2つ要る。

[重量n]:記載された値分、所持限界が埋まる。重量が記載されていないものは、携行するようにはできていない。標準的な種類のコインは、100枚で重量1。同じ価値を持つ宝石や美術品は、より軽いこともあれば重いこともある。

[装着]:用いるには、身につける必要がある。

[使用回数n]:n回のみ使うことができる。

武器

武器がモンスターを殺すのではありません。人が殺すのです。それこそが、ダンジョン・ワールドにダメージ一覧がない理由です。武器は主に、タグによってその武器が役立つと説明されている局面でこそ有用なのです。ダガーは、ダメージにおいては他の刀剣と大差ないので、その点で役立つわけではありません。小さくて、近接距離での攻撃がやりやすいという点で有用なのです。また、ウィザードの手に握られたダガーの危険度は、熟練のファイターの手に収まっているものに到底およびません。

武器のタグ

武器には、主に描写を助けるためのタグ([錆びている][きらめく]など)が付いている可能性があります。ただし、次にあげるタグは具体的、ルール上の効果を有します。

[矢弾n]:適した射撃武器用の矢弾の数(残弾数)。nとして表記される数字は、個別の矢やスリング用の石の具体的な数ではなく、どれぐらいの量が手元に残っているかを表す。

[強烈]:相手を1歩後退させることができる。相手が転倒する可能性もある。

[+nダメージ]:敵を著しく害する。ダメージを与える際、nを加える。

[アーマー無効]:これにより与えられたダメージからは、アーマーの値が差し引かれない。

[無残]:とりわけ破壊的な方法でダメージを発生させ、人や物を引き裂く。

[貫通n]:防具を貫く。貫通n付きのダメージを与えるなら、その攻撃については、nの値を敵のアーマーから差し引く。

[緻密]:丁寧な攻撃に寄与する。この武器を用いて《ハックアンドスラッシュ》するなら、【STR】ではなく【DEX】を用いる。

[再装填]:これを用いて攻撃してから、もう一度攻撃が可能な状態に戻すのに時間を要する。

[スタン]:これを用いて攻撃するなら、通常ダメージではなくスタン・ダメージが発生する。

[投擲]:他者に投げつけることで傷を負わせる。この武器を用いて《射撃》するなら、7-9時に「矢弾を減らす」が選べない。投擲したなら、回収するまで失われてしまう。

武器には有効射程を表すタグがついています。ダンジョン・ワールドではペナルティを課したり、「最適射程」ボーナスを与える、という処理をとりません。ただし、武器に[手近]と記述されており、敵が10ヤード向こうにいるなら、プレイヤーは攻撃が成り立つ根拠をひねり出すのに一苦労するでしょう。

[手近]:手の届く範囲内のものへの攻撃に使用できる。

[近接]:腕の届く距離プラス1〜2フィートにあるものへの攻撃に使用できる。

[長物]:数フィート(おそらく10フィート範囲)離れているものへの攻撃に使用できる(注:読みは「ながもの」)。

武器には有効射程を表すタグがついています。ダンジョン・ワールドではペナルティを課したり、「最適射程」ボーナスを与える、という処理をとりません。ただし、武器に[手近]と記述されており、敵が10ヤード向こうにいるなら、プレイヤーは攻撃が成り立つ根拠をひねり出すのに一苦労するでしょう。

[手近]:手の届く範囲内のものへの攻撃に使用できる。

[近接]:腕の届く距離プラス1〜2フィートにあるものへの攻撃に使用できる。

[長物]:数フィート(おそらく10フィート範囲)離れているものへの攻撃に使用できる(注:読みは「ながもの」)。

[近距離]:相手の白目が視認可能な距離なら、攻撃に使用できる。

[遠距離]:声の届く範囲にあるものへの攻撃に使用できる。

武器リスト

下記のデータは標準的なアイテムです。当然ながら、バリエーションが存在します。なまくらのロングソードなら代わりに[-1ダメージ]となるでしょうし、名工の手になるダガーは[+1ダメージ]が付くかもしれません。次の一覧は標準的な武器の種類ごとのデータと見なしてください。つまり個々の武器は、その特性を反映した異なるタグを持つかもしれないのです。

粗末なボウ        [近距離][コイン15枚][重量2]

上質のボウ        [近距離][遠距離][コイン60枚][重量2]

狩人のボウ        [近距離][遠距離][コイン100枚][重量1]

クロスボウ        [近距離][+1ダメージ][再装填][コイン35枚][重量1]

束ねた矢            [矢弾3][コイン1枚][重量1]

エルフの矢        [矢弾4][コイン20枚][重量1]

クラブ、シレーラ        [近接][コイン1枚][重量2]

スタッフ        [近接][両手用][コイン1枚][重量1]

ダガー、シヴ、ナイフ        [手近][コイン2枚][重量1]

投擲用ダガー        [投擲][近距離][コイン1枚][重量0]

ショートソード、アックス、ウォーハンマー、メイス        [近接][コイン8枚][重量1]

スピア        [長物][投擲][近距離][コイン5枚][重量1]

ロングソード、バトルアックス、フレイル        [近接][+1ダメージ][コイン15枚][重量2]

ハルバード        [長物][+1ダメージ][両手用][コイン9枚[重量2]

レイピア        [近接][緻密][コイン25枚][重量1]

決闘用レイピア        [近接][貫通1][緻密][コイン50枚][重量2]

防具

防具は重く、装着しにくく、ひどく着心地が悪いものです。クラスによっては十分な訓練を受けることで、こういった難点をものともしなくなります。とはいえ、誰であっても鎧一式を着用すれば、恩恵を享受できます。

防具タグ

武器と同様、防具にもタグがあります。中には単なる説明に過ぎないものもありますが、次にあげるものはPCが身につけた場合、なんらかのルール的な効果を持ちます。

[nアーマー]:損害から装備者を保護し、ダメージを和らげる。ダメージを受けたときは、被った合計値から自らのアーマー分を差し引く。nアーマーのついたアイテムを1つ以上所持する場合は、最も高い値のみが適用される。

[+nアーマー]:装着者を保護し、他の防具と重複する。この値はアーマーの合計値に加算される。

[扱いにくい]:動き回るのが難しくなるので、これを使用している間は〔継続-1〕となる。このペナルティは累積する。

レザー、チェインメイル        [1アーマー][装着][コイン10枚][重量1]

スケイルメイル        [2アーマー][装着][扱いにくい][コイン50枚][重量3]

プレートアーマー        [3アーマー][装着][扱いにくい][コイン350枚][重量4]

防具リスト

レザー、チェインメイル        [1アーマー][装着][コイン10枚][重量1]

スケイルメイル        [2アーマー][装着][扱いにくい][コイン50枚][重量3]

プレートアーマー        [3アーマー][装着][扱いにくい][コイン350枚][重量4]

シールド        [+1アーマー][コイン15枚][重量2]

ダンジョン用装備

冒険道具        [使用回数5][コイン20枚][重量1]

冒険道具は、チョーク、棒、釘、ロープなどの、ありふれているものの有用なアイテムを集めたもの。冒険道具をひっくり返して、なにかしら役立つ一般的なアイテムを探すなら、必要とするものを見つけ出せる。使用回数を1減らすこと。

包帯        [使用回数3][手間取る][コイン5枚][重量0]

数分をかけて他者の傷に包帯を巻くなら、対象のダメージを4点治して、使用回数を1減らすこと。

湿布と薬草        [使用回数2][手間取る][コイン10枚][重量1]

他者の傷を湿布と薬草で丁寧に手当するなら、対象のダメージを7点治して、使用回数を1減らすこと。

ヒーリングポーション        [コイン50枚][重量0]

ヒーリングポーションを一本飲み干したならなら、自らのダメージを10点治すか、能力減退を1つ除去する(使用者が選択)。

ドワーフのスタウト樽        [コイン10枚][重量4]

ドワーフのスタウト樽を開けて、全員に気前よく振る舞うなら、《酒宴》のダイス・ロールに+1。もしもひとりで一樽飲み干すなら、いやというほど泥酔してしまう。

本の詰まった袋        [使用回数5][コイン10枚][重量2]

本の詰まった袋に、《物言う知見》使用時、テーマにぴったりの本が含まれているなら、本を調べて使用回数を1減らすことで、そのダイス・ロールに+1。

解毒薬        [コイン10枚][重量0]

解毒薬を飲んだなら、受けている毒の1つが治療する。

ダンジョン用保存食        [食料][使用回数5][コイン3枚][重量1]

味は良くも悪くもない。

おひとりさま用ご馳走        [食料][使用回数1][コイン10枚][重量1]

控えめに言っても豪華。

ドワーフの乾パン        [条件:ドワーフ][食料][使用回数7][コイン3枚][重量1]

ドワーフたちに言わせれば故郷の味。他の種族に言わせれば、養豚場の焼け跡風味。

エルフのパン        [食料][使用回数7][コイン10枚][重量1]

エルフの最高の友のみが、この珍しい美味にありつける。

ハーフリングのパイプ葉        [使用回数6][コイン5枚][重量0]

ハーフリングのパイプ葉を他者と一緒に吸うなら、使用回数を2減らすことで、その相手との《交渉》に〔次回+1〕。

毒物

タギット油        [剣呑][注入][コイン15枚][重量0]

対象は浅い眠りに落ちる。

流血草        [剣呑][接触][コイン12枚][重量0]

治療されるまでの間、この毒を受けた者がダメージを与えるためダイスを振るとき、そのダメージから1d4が差し引かれる。

鮮黄根        [剣呑][注入][コイン20枚][重量0]

対象は次に目にする生き物を信頼できる味方とみなす。そうでないと判明するまで有効。

大蛇の涙        [剣呑][接触][コイン10枚][重量0]

対象にダメージを与えるものは、ダイスを2回振って、よい方の結果を採用すること。

サービス

田舎の宿に一週間滞在               14-【魅力】コイン

都会の宿に一週間滞在               30-【魅力】コイン

街一番の贅沢な宿に一週間滞在           43-【魅力】コイン

専門訓練を要さない一般肉体労働一週間       10コイン

軍務一ヶ月の給与               30コイン

鍛冶屋への特注品           元のアイテム代+50コイン

一夜の「交際」               20-【魅力】コイン

一晩の歌と踊り               18-【魅力】コイン

山賊の出没する道路沿いの護衛1日分       20コイン

モンスターの出没する道路沿いの護衛1日分       54コイン

ありきたりな殺し               5コイン

暗殺                   120コイン

外科医による治療               5コイン

故人への祈り1ヶ月分           1コイン

一般アイテムの修理               アイテム代の25%

食事

たっぷりの食事1人前           1コイン

粗食1家族分               1コイン

ごちそう                   1人あたり15コイン

輸送

荷車とロバ(重荷を運ぶ保証付き)       50コイン    所持限界20

馬                   75コイン    所持限界10

軍馬               400コイン    所持限界12

荷馬車               150コイン    所持限界40

荷船                   50コイン    所持限界15

川船               150コイン    所持限界20

商船               5,000コイン    所持限界200

軍船               20,000コイン    所持限界100

安全な経路の旅行運賃               1コイン

厳しい経路の旅行運賃               10コイン

危険な経路の旅行運賃               100コイン

土地と建物

掘っ立て小屋               20コイン

小さな家屋                   500コイン

家屋                   2,500コイン

大邸宅                   50,000コイン

                  75,000コイン

城郭                   250,000コイン

壮麗な城                   1,000,000コイン

ひと月の維持費               元値の1%

賄賂

小作人の持参金               20-【魅力】コイン

小規模な商売への「保護」           100-【魅力】コイン

政府機関への賄賂               50-【魅力】コイン

抗しがたい賄賂           80-【魅力】コイン

拒めない申し出           500-【魅力】コイン

贈り物と装飾品

小作人の贈り物               1コイン

立派な贈り物               55コイン

貴族の贈り物               200コイン

指輪/カメオ細工               75コイン

装飾品                   105コイン

上質のタペストリー               350コイン以上

王にふさわしい冠               5,000コイン

宝物

ゴブリンの隠し金               2コイン

リザードマンの装身具               5コイン

“千金の値打ちがある”剣               80コイン

オークの戦士長への貢ぎ物           250コイン

ドラゴンが積み上げた財貨と宝石           130,000コイン

マジックアイテム

世界には、剣やなめし革よりもずっと不思議な物品が存在します。魔法のアイテムとは、固有のちからを備えた非凡な品のことです。

魔法のアイテムは、みなさんのゲームに役立てるために存在します。プレイヤーは、ウィザードの《儀式魔法》や同種のムーヴを通して、魔法のアイテムを作ることができます。GMは戦利品や、仕事や探求の報酬として、魔法のアイテムを登場させることが可能です。次のリストはある程度のアイデアを供出するものの、魔法のアイテムの在り方は、最終的には参加者が決めることになります。

魔法のアイテムを自作するなら、魔法を秘めていることに留意してください。例えば+1ダメージなどの単純な修正値は、非魔法の範囲です。魔法のアイテムはもっと興味深いボーナスを提供すべきなのです。

復讐の聖剣アルゴ・ザーン

[近接][重量2]

この世界に剣は数多けれど、アルゴ・ザーンはただ一振りのみ。金と銀と光からなる刃で、善を奉ずるあらゆる騎士団と信仰からは、聖遺物として崇められている。それに触れることは祝福であり、多くのものは、目にすることで歓喜の涙を浮かべる。

パラディンの手にあれば、正確で力強い攻撃をなす。この剣を使うパラディンは、ダメージダイスがd12に上昇し、全てのパラディン・ムーヴが使用可能となる。おまけに、アルゴ・ザーンは悪のクリーチャーがどのような守りを身に纏っていようとも、傷を負わせることができる。パラディン以外のものの手にあるなら、ただの剣にすぎず、たいていの剣よりも重くて扱いが難しい。[扱いにくい]タグがついてしまうのだ。

アルゴ・ザーンは、知性こそ持たないものの、真なる善の大義に絶えず引きつけられる。鉄が磁石に引き寄せられるかのように。

アケロンの矢

[1矢弾][重量1]

暗闇にて、盲目の矢師により作られたこの矢は、たとえ闇の最奥にあっても標的を見つけ出す。射手が闇の中で、厚手の布で目を覆い静かに、何も見ることなくこの矢を放てば、見事な命中が保証される。けれども、太陽の光がこの矢を照らすことがあれば、影と塵のごとく霧散してしまう。

征服王の斧

[近接][重量1]

きらめく鋼で製造され、黄金の輝きを放ち、神秘的な支配の力が込められている。この斧を身に帯びるなら、率いているもの全てを鼓舞する導き手となる。召し抱えている傭人がいるなら、所有者の統率力の質に関係無く、【忠誠心】+1。

黒き門の忍び返し

[重量0]

ねじ曲がり永久の冷気を帯びる、釘あるいはトゲ。死の門から引き剥がしてきたものとされる。死体に打ち込まれたなら消滅するが、その死体はもう二度と蘇らない。魔法ならぬ、死神そのものが、その死体に命の炎を(自然にあるいは他の方法で)再点火するのでなければ。

バッグ・オヴ・ホールディング

[重量0]

バッグ・オヴ・ホールディングは、外側よりも内側の方が大きい。無数のアイテムを収納することができ、重さは全く増えない。アイテムをバッグ・オヴ・ホールディングから取り出そうとするなら、ダイス・ロール+【WIS】。*10+なら、支障なく取り出せる。*7-9なら、次から1つ選択:

  • 的確なアイテムを取り出せるものの、少し時間がかかる
    • ほとんど時間はかからないものの、GMの選んだ類似アイテムが取り出される

      どれだけのアイテムを入れようとも、バッグ・オヴ・ホールディングは常に[重量0]。

      燃える車輪

      [重量2]

      古びた木製の車輪。重装馬車に付いてそうな見てくれであり、鋼で補強されている。一見したところ、特別なものには映らない。スポークの多くがダメになっており、ありふれたものに思える。魔法や専門家の目で精査するなら、その本質が明らかになる。燃える車輪は火の神からの賜物であり、その神威により火を噴き出すのだ。

      燃える車輪を掴んで神の名を口にするなら、ダイス・ロール+【CON】。*7+なら、名をあげた神の気を引き、拝謁を賜ることになる。神との謁見は、代償なく済むものではない。*10+なら、自らの能力値の1つを選び、次に低い修正値の値まで引き下げること(例えば、能力値14は修正値+1なので、能力値12の修正値+0に低下する)。7-9なら、どの能力を下げるからGMが選択する。

      いったん使用されれば、燃える車輪には火が付き、煌々と燃え盛る。車輪はこの炎から身を守る力を与えてくれないし、水泳にボーナスをもたらすこともない。

      ブライ船長の豊穣の角笛

      [重量1]

      真鍮製の海軍の角笛。渦を巻く形で華美に飾りたてられ、豊穣の神々のシンボルが刻まれている。吹き鳴らしたなら、音に加えて、角笛からは食料があふれ出す。その音を耳にした者全員の腹を満たすに足る量だ。

      カルコサの鋭槍

      [長物][投擲][重量3]

      このねじれた白珊瑚の槍の由来は全くわからない。これを長きに渡って持つ者は、心が異質な夢で満たされ、この世ならざる奇妙な思考が聞こえ始めるのに気づく。はねつける術はない。「普通」の対象(人、ゴブリン、アウルベアなど)に用いたなら、この鋭槍は単なる殺傷力ある槍として機能する。その真価は、魔法を帯びない武器をはねつける、変わった特質をもつ存在に傷を与えることにある。だから用いられたなら、この鋭槍は、その他の手段では害されることのない敵に傷を負わせることができる。使い手は、その手の困りものな敵が視界に入ったなら、それを認識する。この鋭槍そのものが気づくのだ。

      音なき星々の外套

      [重量1]

      表地が上質の黒ベルベットの肩マントで、裏地には小さな光の点々がキラキラと輝く。この外套は、着用者を守るために、運命・時間・周辺の現実を歪めて、好きな能力値で《危機打開》できるようにしてくれる。そうするには、着用者がこの外套の魔法を発動して、そのプレイヤーは外套が「ルール破り」を助ける方法を説明すること。自分は生きるに値すると【CHA】でファイアボールを説得してそらしたり、【INT】を駆使した圧倒する論法で落下の傷を受けないと証明して墜落を免れたりできる。この外套はそのようなことを成し遂げるのだ。各能力値について1回ずつ使用することができて、全て使用済みになれば魔法は失われる。

      追想の硬貨

      [重量0]

      一見したところ、ありふれた銅貨のように映るが、その実は魔法のかかった硬貨。その所持者はいつでも、この硬貨と引き換えに、忘れ去られていた事実の1つを即座に知ることができる。その後で、この硬貨は消滅する。所持者が忘却していたこと以外にも適用できるものの、「知られてる」ことでなければ無理だ。この条件の解釈は神々に委ねられている。この硬貨はうまく機能しない場合は、誰か/何かの心に、求めていたことを思い出させてくれるイメージを描く。

      一般的な呪文の巻物

      [使用回数1][重量0]

      一般的な呪文の巻物には呪文が記されている。この呪文を使用するには、使用者がその呪文を詠唱可能か、もしくは使用者のクラスの呪文リストに載っている必要がある。巻物により呪文を詠唱したなら、呪文は効力を発揮する。ただそれだけだ。

      悪魔殺しの聖油

      [使用回数1][重量0]

      古の時代に地獄の勢力から人間を守った修道会。そこの山の修道士たちの物言わぬ宗派によって作り出された、数に限りのある聖油。現存する瓶は、ほんの数本のみ。武器に塗って外なる次元界に住まうものへの攻撃に用いたなら、この聖油はそのクリーチャーに宿る魔法を打ち消す。場合によっては、これにより対象は元いた地へと帰還させられるだろう。あるいは単に、対象を支配している魔法を無効化するだけかもしれない。乾いて剥げるまで、この聖油は数時間に渡って武器に留まる。

      戸口の縁に塗ったり、円を描いたなら、この聖油は出身地が外なる次元界のクリーチャーを寄せ付けない。対象はそこを通過できなくなる。その場合、染み込むか気化するまで、この聖油の効果は丸一日継続する。

      耳虫の蝋

      [使用回数1][重量0]

      黄色がかった蝋燭。燃え尽きてしまうことがないように映り、奇妙で弱々しい光を投げかける。また、この蝋は常に冷たい。溶けた蝋を対象の耳の中に垂らすことで、〔ホールド3〕。〔ホールド〕を1消費して対象にたずねること。対象は己が意志に関係無く、気がつくと偽りのない真実を話してしまう。その後はどうなるか? どう対処するか次第だろう。

      瓶入りの残響

      [重量0]

      一見したところ空っぽの瓶。栓を抜かれたなら、他次元界のかすれ声が響き渡り、静かになる。その沈黙の中で、所持者の魂には、到来しつつある大いなる危機と、それを回避する方法が刻み込まれる。反響を用いた後、好きなときに、(自分あるいは他プレイヤーの)ダイス1個の出目を取り消して、それを振り直すことができる。ひとたび開かれれば、残響は解き放たれ、二度と戻ることはない。

      画期的なレンズ

      [重量1]

      年老いて衰弱しすぎたことから自らの塔を去った大魔術師が、この複雑で脆いガラスと黄金からなる道具を作り上げ、自らの愛して止まない歴史と遺物とを調査した。このレンズを通して物体を見たなら、誰が作り、どこに由来するのか、そんな光景が見える。

      遠見の石

      [重量1]

      渦巻く煙がこのくすんだオーブを満たしており、それを目の当たりにしたものは、多くの場合奇妙な囁き声を耳にする。太古、これはそのような石のネットワークの一部をなしていた。遙かな距離を隔てての、伝達と調査に用いられたのだ。この石を覗き込んだなら、場所の名前をあげて、ダイス・ロール+【WIS】。*10+なら、その場所のはっきりとした光景を目にして、オーブに意識を集中している限りはそれを維持することができる。*7-9なら、その光景を目にすることはできるものの、石を用いて同じようにこちらを調査していた他の存在(天使、デーモン、他の遠見の石の所有者など)の注意を引いてしまう。

      大失敗の法典

      [重量0]

      分厚い大冊であり、毒あるユーモアを備えたデーモン・プリンスにより、哀れな愚者と悪徳実業家の血で記されたとされる。この大冊に詳しく列挙されるのは、野心に理性を呑み込まれたものたちお話。この大冊を読めば、冴えたやり方を学べるものの、恐れる気持ちを顧みることがなくなってしまう。大失敗の法典を読むなら、ダイス・ロール+【WIS】。*10+なら、次から2つ質問。*7-9なら、1つ聞くこと。

      • 現時点での、自分にとっての最大の好機は?
        • 誰を裏切れば利益を得ることができるの?
          • 信頼してはならない味方は?

            読み手が法典から答えをもらえるのは一度だけで、読むのには2〜3時間かかる。

            気息のフラスコ瓶

            [重量0]

            簡素な物品だが、新鮮な空気の吸引が必要なときは役立つ。このクレスコ瓶は空っぽに見えるが、中身を満たすことはできない。注がれたものは、ただあふれ出すのみ。このフラスコ瓶は常に変わらず空気に満たされるからだ。水中に置かれたなら、永遠に泡を吐き出し続けるだろう。口に押し当てられたなら、普通に呼吸ができる。例えば、煙などの影響を受けずにすむ。きっと、ありとあらゆる突飛な用途が思い浮かぶだろう。

            愚かしくも高く舞い上がる、蝋の翼、大いなる過ち

            [重量1]

            大空高くを飛翔したい、誰もが一度は望むもの。大地に縛られた民のこの願いを叶えようとして、この巨大な魔法の翼は作り出された。多くの名前で知られ、名前と同数の魔術師により生み出された。製作者の居住地域の鳥の特徴を備えた、翼の形をとるのが一般的だ。装備にはハーネスか、ひどい場合はに外科手術が用いられる。

            この魔法の翼で空を飛ぶなら、ダイス・ロール+【DEX】。*10+なら、飛行は抑制のきいたものとなり、望む限り空にとどまることができる。*7-9なら、空高くに舞い上がるものの、飛行は短い/不安定/予測のできないものとなる(使用者が選択)。*6-なら、空に飛び上がるものの、いかなる形で下降するかと、それまでに起きる万事は、GMの手に委ねられる。

            不動のロッド

            [重量0]

            上にボタンの付いたおかしな形の金属製ロッド。ボタンを押せば、このロッドは固定される。立てていようが寝かせていようが、空中で、その場から動かなくなるのだ。力一杯に押しても引いても、このロッドはそこに留まる。破壊できるかもしれないし、できないかもしれない。もう一度ボタンを押せば、固定は解かれる。そうしてから持ち運ぼう。このような動かしがたいものを持っていけば、ひょっとすると役立つかもしれない。

            無限の書

            [重量1]

            この本は、有限の空間に無限のページを収めている。ページは無数にあり、これまでに起きたこと全て、あるいはこれから起きることがこの本のどこかに書き込まれている。幸いなことに索引はたっぷりある。

            この本を参照しながら《物言う知見》を行えば、「12+なら、置かれている問題や状況の解決方法をGMがもたらすだろう」という選択肢が追加される。

            インスペクトラルス

            [重量0]

            木製の枠にはめられた、荒削りな眼鏡。酷使されて傷み、かろうじてばらけずに済んでいるこの眼鏡は、どういうわけか着用者に裸眼よりも遙かに多くを見せてくれる。この力宿るレンズ越しに《事実の識別》を行うなら、ルールを少し曲げることができる。10+なら、好きな質問を3つ行うこと。リストに載った質問でなくてもよい。視覚が答えをもたらしてくれるのであれば、GMは着用者の知りたがっていることを教えてくれる。

            クー・メの兵法書

            [重量1]

            大きな革張りの書。100にもおよぶ偉大な将軍たちの手に触れてきたため、つやが出ている。この本は多くの場合、戦士から戦士、父から子へと手渡され、ダンジョン・ワールドの歴史を分かつ著名な戦場に伴われた。これを読んだものは、最初に読み終えた後で、イス・ロール+【INT】してもよい。*10+なら、〔ホールド3〕。*7-9なら、〔ホールド1〕。〔ホールド〕1点を消費することで、戦略的/戦術的に重要な事柄について、仲間にアドバイスできる。この助言は、距離に関係無くいつでも行えて、対象の何らかのダイス・ロールへの《援助》を振ることができる。ミスなら、GMが〔ホールド1〕となり、これを消費することで、使用者やそのアドバイスに耳を傾けた哀れな間抜けのダイス・ロールにいつでも-2することができる。

            悲嘆の形見

            [重量0]

            真っ赤な髪一房という形をとっており、黒いリボンが結えつけられ時の侵食を受けない。そんな悲嘆の形見は不気味な魔法を帯びている。そこには、黒き門にて死神と何度も何度も取引した少女の、記憶と感情が込められているのだ。最後には、両者は恋に落ち、少女は彼としばし一緒になるため、この世を離れることになった。彼女の記憶は所持者を守る。黒き門の前に身を置くことになった場合、この形見と引き換えに、《死に際》ムーヴの10+の結果をダイスを振らずに得ることができる。

            磁鉄の盾

            [+1アーマー、重量1]

            いかなる乱心した間抜けがこれを作ったのだろう? 盾は金属をはじき返すめのものであり、引き寄せるものではないのに! ランパント姿勢の獅子の紋章が鮮やかに描かれた磁鉄の盾には、刀剣や矢を引き寄せる力が宿る。金属製の武器を用いる敵に対して《防御》するなら、対象1つにつき〔ホールド〕を1点消費することで、武器を取りあげることができる。また、時折、小銭がくっついてしまうこともあるだろう。

            訳注:ランパント姿勢の獅子:左後ろ足で立つライオンをかたどった紋章

            最後の警邏の地図

            [重量0]

            古の勇敢なるレンジャー団はかつて国土を巡回して、村々を守り、王と女王たちに領土を侵す脅威を警告した。彼らがいなくなって久しいものの、その遺産は残されている。この地図は、1グループかならる人々の血でしるしをつけることで、いつでも彼らのいる場所を示してくれる。そう、彼らが地図の範囲内にいる限りはずっと。

            ネッドの頸

            [重量1]

            古びた頭蓋骨。顎骨はなく、傷みがひどい。この頭蓋骨は、生前の主の愚かさを覚えている。分別よりも高潔さを重んじる男だった。一晩に1回、この頭蓋骨の所有者は「自分に恨みを抱いているものは?」とたずねることができる。頭蓋骨は悲しくも寂しげな声で、名前を1つあげるだろう。所有者が殺されるようなことがあれば、この頭蓋骨は密かに姿を消す。次にどこで姿を現すのかは、誰にもわからない。

            ナイトサイダーの鍵

            [重量0]

            この鍵は、行こうとしている場所に使用者が属していないという条件を満たせば、どのような扉であっても開く。他者に自らの存在を知らせるようなことをまったくせず(つまり聞かれず、見られず、気づかれていない状態)、かつ刻まれる記憶以外のものを一切持ち出さないなら、この鍵の魔法は侵入の形跡の露見を防ぐ。そもそも使用者など来なかったかのように。

            聖なるハーブ

            [重量0]

            今はなき魔術修道士の一団によって集められ調合された聖なるハーブは、2〜3回分をまとめた束という形で見つかる。湿らせなければいつまでも保つ。パイプに詰めて喫煙するか、香炉に入れて火をつけ濃い青色の煙を吸入するなら、このハーブは、時間を隔てた離れた場所の奇妙な幻視をもたらすだろう。特定の人/場所/物品に意識を集中させるなら、ハーブは答えを返すかもしれない。ダイス・ロール+【WIS】。*10+なら、その幻視は明瞭で役立つ。有益な情報がもたらされるのだ。*7-9なら、その幻視は望んだ物事に関するものとなるが、不明瞭で、隠喩あるいは何らかの理解し難い事柄を伴う。*ミスなら、GMが「一番恐れていることは?」と聞いてくる。もちろん、正直に答えなければならない。

            サーターのダック

            [重量0]

            風変わりな、手彫りの木製アヒル。このように面白おかしいものを作ったのは誰だろう? これを持っている間、所有者は並外れて優れたストーリーテラーになっていることがわかる。言語を問わず、どのような聴衆に対してでも、自分の事を聞いてもらい、物語とをはっきりと伝えることができるのだ。聴衆は言葉はわからないとしても、語り手の意図することを理解してくれる。

            アナリスの涙

            [重量0]

            親指の爪サイズの、曇った赤い宝石。アナリスの涙は、必ず2つひと組で発見される。ふたりの人物がそれぞれ飲み込むことで、彼らはつながりを得る。どちらかが強い感情(とりわけ悲しみ/喪失感/恐怖/欲望)を抱いた場合、もうひとりも同じように感じるのだ。この効果は、片方がもう片方に出血を伴う傷を負わせるまで継続する。

            テレポーテーション部屋

            [手間取る]

            変わり者の天才魔法使い"9本指の"ジェイムズが、これら部屋サイズの魔法装置を生み出した。ルーン文字と走り書きの刻みつけられた石室で、おぼろげな青い光が輝きを放っている。この部屋に入って、声に出して場所の名前を言うなら、ダイス・ロール+【INT】。*10+なら、望んだまさにその場所に到着する。*7-9なら、GMがその近隣の安全な場所を選ぶ。*ミスなら、それでも結局どこかには行き着く。ことによると目的地のすぐ近くかもしれない。そこはまったく安全ではない。この装置を使って時空を歪めたものには、たまに奇妙なことが起こる。

            ティムンの鎧

            [1アーマー、重量1]

            人目を忍ぶ鎧一式。どのように映るかは人により、適切な服装で場に溶け込んでいるように見える。じっと見つめてくる人には、着用者はいつでも極上のファッションを纏っているように映る。

            タイタスの真実の獣脂蝋燭

            [重量0]

            象牙色と銅色の獣脂からなる蝋燭で、銀を紡いだ芯がつけられている。火が灯されたなら、その光に照らされたものは嘘をつくことができない。口をつぐんだり、本心を隠しておくことはできるが、直接問いかけられたなら、真実を話すよりほかなくなる。

            いたずらロープ

            [重量1]

            言葉に従うロープ。芸当もこなす。ヘビぐらいには頭がよくて、それよりは従順。「とぐろを巻け」「緩まれ」「こっちに来い、ロープ」と命じれば、そうするだろう。

            スターリング銀の義手

            [重量0]

            ドワーフの研磨工によって製作された、この鏡面仕上げの金属の手には、力と再生のルーン文字が深々と刻み込まれている。鉱山の事故で傷つくか損なわれた四肢の代用を目的とするスターリング銀の義手は、傷口に(古傷か新しい傷かを問わず)くっつく、力強く頑丈な代物だ。武器(射程は[近距離])として用いることも可能であり、十分な量の純銀が用いられているので、銀に弱いクリーチャーに傷を負わせることができる。

            ヴェリュスの籠手

            [重量0]

            「不器用なヴェリュス」「バターべとべと指のヴェリュス」「間抜けのヴェリュス」という名の製作者の手になる、これらの質素な布製のグローブは、物品をうっかり落とすのを防いでくれる。例えば、武器をはじき飛ばされなくなり、ロープやハシゴから落ちることもない。足を何らかの強烈な力で引っ張られているときに、がっしりしたものを掴んでしまったりすると、このアイテムは大変厄介な事態を引き起こすかもしれない。

            心蝕グレイヴ

            [長物][重量2]

            伝説に語られる刀剣。不吉なる未来から、時間を遡ってもたらされたと言われる心蝕グレイヴは、不思議な緑の鉄で作られている。この刀剣は、傷を負わせた対象の心にも、肉体同様に攻撃を加える。《ハックアンドスラッシュ》時に10+を出したなら、「通常ダメージを与え、反撃を許し、こちらの選んだ感情(おそらく恐怖、畏敬の念、信頼など)を植え付ける」という選択肢が追加される。

            ヴォーパル・ソード

            [近接][貫通3][重量2]

            刻み刈り獲らん、うんぬんかんぬん。どんなものよりも鋭い、この地味な見てくれの剣は、あるものから一部分を切り離すという結果をもたらす。身体から四肢を、あるいは人生から人を。ヴォーパル・ソードがダメージを与えたとき、対象は何か(アイテム、優位な状況、四肢の1つなど)を選ばなければならず、それを取り返しの付かない形で失うことになる。